クリティカル・シンキング

カナダに移住後丸々1年を過ごした2017年が終わろうとしています。

今年は特に「クリティカル・シンキング」についてのお問い合わせの多い年でした。

「留学」に必須というだけでなく、日本でも様々な分野でクリティカル・シンキングの重要性が認識されて来たのかも知れません。

多くの方に、説明し、回答させていただきました。

たくさんのコラムも執筆しておりますが、改てクリティカル・シンキングをまとめてみたいと思います。

日本人にクリティカル・シンキングを指導する時に使うのが８つのステップの説明です。

英語圏ではこのようなステップなど必要なく、生まれた時から周りに普通に存在するクリティカル・シンキングを自然に身につけていきます。

ところが日本人には結構難解な思考法クリティカル・シンキングを、簡単にまとめてみたのが８つのステップです。

1. Ask questions （何事も鵜呑みにせず、疑問を持つこと）

2. Define your terms （疑問を持った物事を定義し論理的に見てみること）

3. Examine the evidence （信頼出来る情報、証拠を調べ疑問解決してみること）

4. Analyze your assumptions （証拠のない思い込みからの考えはタブー）

5. Consider other interpretations （ひとつの見方だけでなく、多方面から考えること）

6. Avoid emotional reasoning （感情的な意見は排除）

7. Don’t oversimplify （物事を単純に結論づけないこと）

8. Tolerate uncertainty （不確実な結論に耐えること。そこからまた疑問が生まれ、クリティカル・シンキングが始まる）

これらがすべて、英語圏の日常に存在します。

ですから日本からの留学生は、Reading/Writing/Speakingすべてにこの思考法を学ぶことが絶対必要条件となっています。

Scientific American Mind 1月号にクリティカル・シンキングについての記事がありました。

「クリティカル・シンキング思考法は知的スキルをまとめたもので、単なる知力とは異なります。

頭のよい人がみんなクリティカル・シンキングが出来るとは限りません。

クリティカル・シンキング知的スキルを身につけることで、目的を明確に見据えた合理的な判断が下せます。

クリティカル・シンキングスキルを一旦身に付けると、非常に役に立ちます。

批判的思考法とも呼ばれるクリティカル・シンキングを使う人たちは、悪意のない懐疑派です。柔軟に考えることが出来、証拠のない事は信じません。

虚偽の企みにひっかかることもありません。

従って、クリティカル・シンキンカーは人生の不運を経験する可能性が低くなります。

言語での論理的説明、論争の分析、仮説の証明、可能性と不確実性の理解、決断の方法、問題解決などのクリティカル・シンキングスキルは、人生を渡る大きな武器となります。

頭が良くてもクリティカル・シンキングの出来ない人が、馬鹿な間違いを犯すのはこのためです。

もっと多くの人がクリティカル・シンキングを身につけるべきだと思います。

クリティカル・シンキングは教えることが可能です。

更に高いレベルのクリティカル・シンキングにたどり着くことも可能です。

クリティカル・シンキングの訓練を受けた人たちは、その後長年に渡り、そのスキルを生かし、賢明な選択の出来る人生を歩んでいます。」

もっと日本に向けてクリティカル・シンキングの重要性を発信しなくちゃ！と思った記事でした。

日本の生徒たちに未だに行っているオンラインコース・カナダクラブ。

中学生・高校生たちが、人生の大きな宝物となるクリティカル・シンキングスキルを太平洋を超えて学んでいるのが大きな喜びです。

来年もクリティカル・シンキングについてのお問い合わせお待ちしています。

Have a Happy New Year!!