今朝も新聞には「就活スケジュール」「準備の仕方」「新大学4年生の手引」なるものが賑やかに掲載されています。
み〜んな同じスーツを着て、とにかく就職しなくちゃと、み〜んなで同じ説明会に行って、み〜んなと同じ時に卒業して、み〜んなと同じ社会人になって。
そんな行事が毎年繰り広げられるのを、Science Fiction でも見ているような気分で眺めています。
高校までクリティカル・シンキングを教え、英語で考える力を一生懸命つけたけど、正式留学する勇気がなく「日本の大学でいいです!」と日本の大学に行った教え子たちもこの行列の中にいるのでしょうね。
そう思うと、一体私は日本で何をやってるんだと苦笑さえ覚えてしまいます。
が。
放ってもおけず。
こんな提案を。
教え子だけでなく、「経験にも能力にも自信の持てないまま就職するのに躊躇。。。」している大学生のみなさんにも。
外に出なさい。
日本だけの内向き経験では、この先の人生も周りの書いた筋書き通りに生きるしか選択肢はないですよ。
じゃ、何が出来るか?
どうやればいいのか?
次のステップを順に追っていくと、今のあなたに何が出来るのかが見えてくるはず。
1. 大学卒業までには必ず自分で行動し、外国に出たい。
YES の人と、次に当てはまらない人は2番へ。
a. 今まで親のいう通り、周りのする通り、生きて来たので、自分で計画し行動することが 出来ない。
b. 大学の交換留学制度で満足している。
(TOEFLなどでの高得点がない限り、外国人用の英語コースでお茶を濁すだけの制度がほとんどのようですが、それで大満足の人は、そこからの努力は恐らく動機づけが出来ないです。)
2. Congratulations! 外に出て自分でやっていけそうです!
2番の条件は、TOEFLiBT 70 以上あること。
70 あれば、まずはESLコースから開始してもかなり上のレベルから始めることが可能。
しかも、アカデミックコースも1〜2並行して履修可能です。
2学期目からは正式入学出来ますので、大きく能力スキルを伸ばす留学になります。
やった!
2番YES! の人はすぐに連絡していらっしゃい。
一緒に最適な方法を相談しましょう。
SWCの卒業生なら、卒業時にはこの程度のTOEFLはあったと思います。
が。
日本の大学の勉強では英語能力は残念ながら、まず、下がりますよね。
(それが日本の大学の七不思議なんですけどね?)
残念ながら、英語能力はそこまでではありません。。。という人は、正直なところ、1年程度外国で勉強しても、特に大きく能力・スキルが付くことは考えられません。
時間とお金の無駄だと思います。
じゃぁ、諦めますか。
「嫌だ!」という人は3番へ。
3. 1年間カナダの小さな町で、英語でのコミュニケーション力のみならず、コミュニケーションスキルそのものと、人間としての社会的スキルを鍛えたいと思う人。
ワーキングホリデービザを取得し、カナダのファーストフード(Tim Hortons)で働く経験。
日本のようにマニュアルをしゃべるのではなく、カナダのファーストフードの接客はクリティカル・シンキングそのもの。
かなり高度のコミュニケーション力と人間力が必要です。
履歴書が光るはず。
ある程度の訓練期間(有料)も必要です。
その訓練期間と合わせて約1年〜1年半、時間の取れる人。
そして、バンクーバーのような都会で他の日本人とつるむ経験ではなく、小さな町で自分だけの経験を望む人。
採用されたらTim Hortons 側が住居も用意してくれるそうですよ。
給料もくれるし。
よし!と思ったら、連絡してください。
え? 英語での接客に自信がない?
困ったなぁ。
では、4番へ。
4. 1ヶ月〜6ヶ月の期間、やはり他の日本人のいないカナダの小さな町でボランティア経験。
期間は自分で選べます。
給料はもらえませんし、住居(ホームステイが主)費は自分持ちですが、かけがえのない経験になること間違いなし。
カナダ政府(Albert Health Services)の正式ボランティアとなりますので、これも履歴書の中で光る経験になること間違いなし。
ただし。
かなりの英語コミュニケーション能力が必要ですので(ファーストフードほどではないですが)英語力の足りない場合は、訓練期間(有料)を経てからになります。
ここまで来てもまだYESにならない場合は。
残念ですが、人生のキャリアアップにつながる外国での経験は難しいかも知れませんね。
これからの長い人生、どこかでこれら4つのステップを思い出すことがあれば、じっくり考えて見て下さい。
何歳になっても遅いことはありませんから。
最後に。
教え子のみなさん。
Come talk to us.
絶対カナダに飛んで行きたくなるとっておきの情報を用意して待ってます。
The only source of knowledge is experience.
(Albert Einstein)
Be Yourself, Guys.
このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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