
- 小木野 貴光
- 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
- 東京都
- 建築家
-
03-5948-9673
対象:住宅設計・構造
- 牛込 哲也
- (建築家)
高い壁の高い位置につけた窓のことを、ハイサイドライトと言います。
吹抜けや天井の高い部屋の、上の方の壁についている窓のことです。
高い位置に窓があると、太陽の角度から部屋の奥の奥まで光が届き大変あかるい部屋になります。ところが、やみくもに窓をつけると、光が入り過ぎて夏は暑い!!場合があります。
南側・及び西側に大きなハイサイドライトをつけると、強い直射日光が入って来て暑く・まぶしい不快な部屋になってしまいます。
写真のハイサイドライトは、南側につけていますが、横に細いスリット窓のため、光は入って来ますが、小さな窓の為熱量は小さいです。というか、この程度大きさの窓で十二分に明るい光が入ってきます。(下部のはきだしの大きな窓は前に壁がある為、直射日光は入りません。)
こちらは、北側のハイサイドライト。北側の場合、大きな窓でも直射日光は入って来ず暑くなりません。光は、大気の中のチリなどに反射して、間接光が廻り込んで来るのでやわらかい光が入って来て明るくなります。
東側のハイサイドライトです。一日中光が入って来ますが、吹抜けの高い天井面を明るく照らしている為、天井に光が反射して部屋が明るい印象になります。直射日光が床まで届かないので、暑くはなりません。
吹抜けの南側にハイサイドライトをつけられたとしても、あえて付けない事もあります。
明るいから快適という訳では無く、まぶしくなく・暑くなく、心地よい光を手に入れなければなりません。
このコラムの執筆専門家

- 小木野 貴光
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現するため、細やかな「収納計画」、「光と風」を取り入れ、「素材」と「間取り」の工夫で、心地よい住む方らしい家づくりをしています。住宅・デザイナーズ賃貸・クリニック・老人ホーム、東京都の建築設計事務所。
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