以前にも北側窓から入ってくる光の美しさを、お話したことがありました。
西日をうまく取り入れる為、光の驚くほど繰り返し反射する性質を利用しましたが、北側窓の場合、そのまま、反射を繰り返した光が、家の中に入ってきます。
太陽の光は、大気圏に侵入します。
大気・空気には実は無数のチリが浮遊している。
光にとっては雲もチリの一種。
そのチリに、何度も反射を繰り返しながら、光は地上に降りてきます。
ですから、光は直射日光だけでなく、反射をして北側の窓からも入ってきます。
特に少し雲のある日は、反射の量が増えますので、北側の窓からは反射でやさしくなった多くの光が、入ってきます。
北側窓から光を効果的に取り入れる工夫が、ひとつ。
窓を高い位置につけることです。
高い位置につける窓は、ハイサイドライトと言い、高い位置から光が入りますから、部屋の奥にまで光が届く為、空から降っておりてくる北側の光には、最適な窓の位置。
逆に南側の高い位置に余りの大きな窓をつけると、光が入り過ぎて。。。温室状態になります。
窓の位置と形を変えるだけでも、快適な住まいになります。
このコラムの執筆専門家
- 小木野 貴光
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現するため、細やかな「収納計画」、「光と風」を取り入れ、「素材」と「間取り」の工夫で、心地よい住む方らしい家づくりをしています。住宅・デザイナーズ賃貸・クリニック・老人ホーム、東京都の建築設計事務所。
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