手放す勇気

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの上津原と申します。

私は妻の資産管理のアドバイスをしています。

昨年のことです。

「投資信託に利益が出たから売りませんか？」

って電話がかかってきたのだけど、どうしたらいいかね？」と、相談されたので、私は

「売ったら他の物を買わされるけ～そのままにしておいたら」と言いました。

今売るよりその時に利益確定しておけば、たくさん利益は出ていました。

他にもあります。

買った株が急落したので、半額になったぐらいで買い足したものの、

どんどん株価は下がる一方です。三分の一ぐらいになった時点で、妻は耐えられなくなってほとんど売ってしまいました。つい先日、今度は購入金額の３倍ぐらいまで急騰しました。ここで利益を確定しておけば良かったのですが、様子を見ているうちに、買った値段と同じぐらいまで下がってきました。

こんなこともありました。

昨年末、証券会社から「税制改革があるので、一度ドルを円にしませんか？利益を確定してもいいですし、ドル売りと円買いを同時にすれば手数料をかかりません」という電話がかかってきました。今後円安になると思えば、ドルを持つ方がいいですし、円高になるなら円に換えた方が良いという状況で、妻は

「為替手数料や税金を払うのは嫌なので利益確定をしない」

という選択をしました。その結果、今日の円高のニュースを見て「あの時利益確定しておけば良かった」と後悔しています。

この3つの例、あなたにも心あたりはありませんか？

「ずっと持っていたらもっと儲かるかも」

「将来が心配で、思い切って使えない」

こういう気持ちでいると、いつまでたっても利益確定ができません。

思い切って変化を求めて「手放す勇気」も必要なようです。

妻がチャレンジできなかったのは、過去に強引な証券会社の方から何度も電話がかかってきて、こっちが断っているのに無理やり購入させられ、大損をしたことが何度もあるからでしょう。

将来の予測はできません。悔いのない選択ができるといいですね。