
- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
1月10日に横浜のパシフィコ開催された楽天証券新春講演会2016を受講いたしました。
投資に関する情報を収集しましたので皆様とシェアします。
当講演会は毎年開催され、私はできるだけ受講するよう心がけています。
講演内容の全てを筆記することはできなかったので、要点のみ記載いたします。
前回は竹中氏の講演でしたが、今回はパネルディスカッション
『”貯蓄から投資へ”への流れがついに本格化? !』~2016年資産運用進化論~』
の概要をシェアいたします。
メンバーは
モデレーター:深田 武志氏 日経マネー編集長
パネラーは
竹川 美奈子氏LIFE MAP,LLC代表/フィナンシャル・ジャーナリスト
山崎 元氏楽天証券経済研究所 客員研究員
吉井 崇裕 楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト
以下各氏の発言を記します
■貯蓄から投資への流れについて
竹川氏
2016年はジュニアNISAが始まり、NISAの上限が100万円から120万円に拡大されます。また、確定拠出年金の改正を含む年金法が審議中です。
日本だけでなく、米国・英国も退職したのちの時間が長くなってきている。
山崎氏
“公的年金では足りない”と金融界が言っているが、
現状を100とすると、良いストーリーでは80%、悪いストーリーでも70%は給付される。
企業年金・公的年金で足りない分は自分でも運用して欲しい。
・金融界としては”もっと手数料をよこせ”というのが本音。
そのため、投資商品を増やしている。
個人投資家は悪い商品、不適切な商品を買わない。
投資に関して進化はしていない。運用商品は劣化している。
多少は良い商品も出ているが。自助努力をしていかななければならない。
吉井氏
リーマンショック以降に投資を開始した投資家はそこそこ儲かった。
余り考えないでも儲かってきた。それが、今までの運用ではダメになってきた。
∵環境が変化してきた。
⇒適切な運用が大切、質が問われている。
竹川氏
下流老人、老後不安について
公的年金が足りない→不安→運用の流れではない。
ジュニアNISA:は引出制限があり、18歳未満に限定、金融機関の変更が出来ない。
運用が最悪ケースになっても、ずーと置いておかなければならない。
このようなことをきちんと調べてから取り組んでほしい。
山崎氏
老後不安、インフレ不安は、金融界のアッピール法
全てのリスクに対応しない様に心がける。
■長期運用について
吉井氏
・投資の目標は増やしたい量
資産配分(アセットアロケーション)で80~90%決まる
旅行の計画を立てるのと同じ。
どの位のリターンとリスクがあるのかを考える。
⇒資産配分を考えるという、王道を行っている人は少ない。
⇒金融機関に勧められて買ってしまう。
山崎氏
・どの位のリスクが取れるのかが重要。
・お金は後で使い道を考えることが出来るのだから
短期が良い、長期が良い等区別しない。
お金の殖やし方にも区別は無い。
例えば、投資家のタイプによる区別は無い。
リターン÷リスクが悪い物はリスク資産の投資額でコントロールできる。
・運用のパターンで駄目な方法
退職金が入った銀行に勧められて買う
・合計が問題なので、NISAにいくら、確定拠出年金にいくらと割り当てていく。
NISAと確定拠出年金は似たような運用になる。
?
・なぜ長期投資が良いのか
低成長の株であっても→現在価値からみると株価に織り込まれている。から買うことで将来値上がりの可能性はある。
・金融資産は合計で考え、→資産配分を考える。
■資産配分(アセットアロケーション)の重要性。
・分散効果がある
・効率的なリターンになる
・大雑把な形でリスクを把握できる。
■インデックス運用とアクティブ運用について
山崎氏
・「猿」の方が、リターンが高い
猿が株式欄にダーツを投げて銘柄を選ぶと小型株を選ぶ確率が高くなる。
・市場のリターン-運用スキル(評価できない)-コスト=運用のリターン。
運用リターンはインデックス>アクティブ=コストはインデックス<アクティブ
竹川氏
・ファンドを選ぶ際には。繰り上げ償還の条件を、ファンドの目論見書で確認する。
吉井氏
投信アナリストとしては、山崎氏が言う様にアクティブ・ファンドとインデックス・ファンドのどちらが良いとは言えない。
■運用力は何で見たらよいのか。
吉井氏
目論見書に何の目標が無いのは×。
ベンチマークを言わないのも×
竹川氏
5つのP
フィロソフィ、プロセス、ポートフォリオ、人材(People)、パフォーマンスを確認する。
山崎氏
・アクティブファンドとは「約束できないリターンを恰も出来るように提示して、お金を取る商品」宗教的ビジネス。
・投資信託の信託報酬は90年代は80ベーシス程度、現在は150ベーシス程度に上昇。
・運用会社の実際のコストはインデックス・ファンド>アクティブ・ファンド
・アクティブ・ファンドを選ぶのであれば、個別株を選ぶ方がお勧め。
竹川氏
合理的な手数料とは!きちんとした手数
吉井氏
スクリーニングを開示
■最後の纏め
竹川氏
・市場に居続ける
・無理のない投資金額
・合理的では無いけれど積立。
吉井氏
・目標を考える。
・今後変動が大きくなるから、分散投資を勧める。
山崎氏
・評論家の言っていることは信じないで。
・アメリカの利上げでお金の流れが変わる⇒新興国を圧迫。
・原油価格の下落はメリットが後から効いてくる。
・2017年消費税引き上げをやらない可能性がある。
・株価は今年前半は下降、後半は上昇。
・市場に長く居続けることが重要。
以上です。
文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
ファイナンシャルプランニングと投資助言で人生設計から資産形成までサポートする保険や投資信託等金融商品を販売しないフィーオンリーのアメリカ型ファイナンシャル・プランナー≒独立系顧問料制アドバイザー。
【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー
宅地建物取引主任者 (東京) 第188140号
(公財)東京都防災・建築まちづくりセンター登録まちづくり専門家
登録ロングステイアドバイザー
【投資助言登録】
平成21年7月2日投資助言・代理業:関東財務局長 (金商) 第2227号
あなたのライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
注:投資助言に関するリスクの所在は下記に掲載しています。
http://www.officemyfp.com/toushijogentorisk.html
独立系顧問料制アドバイザーとは
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html
『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』
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