受診が遅れてしまう理由(1) - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

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受診が遅れてしまう理由(1)

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  1. 心と体・医療健康
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前回は、患者さんがうつ病を発病しても受診に至るまで2〜3ヶ月かかってしまうことをお伝えしました。身体の病気では考えられない程の長期間を要していますね。今回はこの要因についてご説明させていただきたいと思います。

まず、患者さんがそれを病気であると気づかないことに一因があります。うつ病はその名の通り、気分が鬱々として、意欲がなくなり、何も面白く感じられなくなる病気です。軽症の場合は気分の変化等で済みますが、病状が進むと、眠れなくなったり、食欲が落ちたり、頭が重くなったり、体が怠くなったりと身体の症状が出現します。

患者さんは気分の沈みを「心」の病気とは思えず、何か心当たりとなる事柄があれば仕方ないと我慢してしまいがちです。特に失敗や挫折をして落ち込んでいる時に、病院へ行こう、と考えるのは不自然かもしれません。しかし身体の症状が生ずると「体」の病気と思い、内科や婦人科など身体科を受診するのです。各科では検査をしても特に異常なく、「ストレスでしょう」とか「気のせいでしょう」と片付けられてしまうことが少なくありません。

これらは身体科の医師が「うつ病」のことをよく知らないことにも問題があります。このため一般の方々にはさることながら、身体科の医師へもうつ病をはじめ「心」の病気についてよく知っていただけるよう、最近では厚生労働省や日本医師会をはじめとした公的な機関からも教育活動が盛んに行われているところです。(続く)

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