真夏のちょっと涼しくなる話4年目

暑い日が続きますね。

今年も涼しくなる話を一つ。

これは学生だったか社会人1年目位だったか？忘れてしまいましたが、都内の

甲州街道近くのアパートに住んでいた頃の話です。

その甲州街道の「ある」歩道橋のあたりは結構死亡事故が多発しているようで、歩道

には花が良く置いてあるような場所。

過去にも大きな事故もあった所です。

普段バイトで通っても、木々のせいでもあるのか、何か暗い感じなんですよね。

当時は店もそれ程ありませんでしたし。。。

ただ、別に思うのはそれだけで、普通にクルマや歩いて通ったりしてましたよ。

都内なわけで、そこは少し暗いものの田舎に比べれば夜でも明るいですからね。

確か季節は夏頃でしたね。

梅雨明けした頃だったと思いますが、その日は少し雨が降った後という感じでした。

普段通勤通学で使うルートとは反対方向で、ホントにたまに通る程度の場所。

ある日隣駅まで半分位の所の知人宅からの帰り、夜の12時前くらいでしょうか。

住宅街を抜けて行く道は暗くて怖いし遠回りになるので、明かりのある甲州街道を通ることにしました。

普段は通らないのですが、その歩道橋の辺りにでる細い道を通って、甲州街道沿いに家に帰ろうとし

ました。

※ちなみにお酒は飲んでませんよ。

蒸し暑い夜って感じだったのが、甲州街道に近づく20M前位から強烈な寒さに

なりました。体全体がキーンと寒くなる感じです。

雨上がりで夜だからそう感じるのか？位でナントも思いませんでした。。。

さて、その歩道橋に向けて歩いていると、歩道橋の向こう側に歩道橋を下りて行く人が

見えます。・・・寒い・・・

特に何とも感じることもなく、何気に歩きながら見ていると、ちょうど私がこちら側の

歩道橋下に来たころ、その人は甲州街道向こう側に降りました。

と・・・

私は？？？という光景を目にします。

向こうの人は歩道橋を降り切ったらまた反転し、その歩道橋を上がってゆきました。

随分変わった人が居るもんだなあ？私は歩道橋から離れながらその人を見て

いると・・・

※歩道橋を上がっている人の後ろ姿を見る感じです。

その人の格好って・・・真っ白な皮膚※後姿からみる首とか足首ですかね。

上下白装束のような恰好。

短髪の男性です。

なんか・・・ちょっとおかしいよな？

見ていると・・・何かがおかしいのです。。。

何かとてつもなく感じる違和感は、階段を昇っているのに動かない頭、お尻、肩。。。

※人間階段を昇ったりすると左右に揺れますよね。

歩きながらその辺を確認すると、ヒイッ！腰を抜かしそうになりましたが、走って逃げました。

その頃はあまり店も無くて・・・300M位先に人が入っていないコンビニがありました。

走りながら遠くなるその人を確認すると・・・今度は歩道橋を渡り終え、こちらの歩道側

に降りてきました。

こっち歩いてきたら・・・どうしよう。。。

と思って見ていると・・・また降りてきた階段を上がって行きました。

どうやらその人は、ずっとその歩道橋を行ったり来たりしているのでした。

都会とは言え、人は歩き去り、車は通り過ぎる訳ですから。

誰も分からないんですよね。

 歩道橋を過ぎるとまた蒸し暑く、寒さは全く感じませんでした。

さすがに・・・あまりに普通だったのでびっくりしましたよ。

外灯が照らす短く刈った後頭部の髪の下の独特の血が通ってないような青白い皮膚が・・・

20年以上経った今でも目に焼き付いています。。。

家に着いてきてないか？ビビッてましたし、寝ていてその辺に立っていた・・・何て

怖いので・・・しばらく怖かったの覚えてますよ。。。

その頃特に心霊スポットとかいう場所じゃなかったのですが、その辺だけ暗い感じなんですよね。

あの人は一体なんだったのでしょうか。。。