- 松原 好克
- 日刊美容液新聞 編集長
- 岐阜県
- スキンケアカウンセラー/美容液研究家
スキンケアカウンセラーの松原です。
今日もお付き合い下さい。
適度な運動は体に良いと言いますが、実は肌とも深い関係があります。
慢性的な運動不足は新陳代謝が悪くなり、表皮のターンオーバー(代謝)が乱れ、肌老化(シミ・シワ・大人ニキビ・クマなど)を促がす原因になります。
では、適度な運動はどのような効果があるかと言いますと・・・
[1]血行が良くなり、むくみ・便秘などの解消により肌荒れを防ぐ
[2]冷えが原因で起こるクマの改善
[3]肌の代謝(ターンオーバー)が促進されることにより、古い角質が剥がれやすくなるため、シミの排出を促す
[4]新しい肌細胞が作られやすくなるため、タルミやシワの要因となるコラーゲンをサポート
[5]ホルモンの分泌を促すため、体全体の老化対策に有効
など、様々な相乗効果が得られます。
運動をしなくては…と思っていても、毎日を多忙に送る人にとっては、なかなか時間を割くことが難しいのが現状です。
時間がないからジムに行くのも大変・・・
毎日のランニングもきつい・・・
しかし、真剣にスポーツをやる必要はありません。
普段の生活の中で、こまめに体を動かす機会を作ることが大事です。
ウォーキングでしたら、1週間に2回/30分くらい、毎日行うのであれば、10分~15分程度でも効果はあります。
ポイントは、普段の歩くスピードではなく、意識して早歩きを心がけましょう。
お風呂上りに軽いストレッチも良いです。
また、近くのコンビニやスーパーに買い物に行くときは自転車や徒歩で行くようにする、電車の中では座らずに立つようにする、駅やデパートではエスカレーターやエレベーターを使わず階段を使う、食事の支度の際、鍋が煮込むまでの間足踏みをするなど、工夫すればいろいろあります。
こういった何気ない繰り返しが、長い目で見るとボディーブローのように少しづつ効いてきます。
特にデスクワーク中心の人は要注意で、一定の姿勢を保つことで血行不良気味になり、下半身のむくみ・肥満・冷え・肩こり・便秘など、肌以外への影響もでてきます。
これらの悩みを和らげるために、半身浴・マッサージ・冷やすなどの得策法を実践するという人もおられますが、それらの効果は一時的なもの。
部分的な血行促進や心地よさを求める話題の美容法も後を絶えませんが、根本から解決に至るものはほとんどないといって良いでしょう。
つまり、肌の土台から変化を求めるには体全体を動かすことが1番なのです。
一時的な得策法が悪いというわけではありません。
美を追求しているという満足感や日頃のストレスから逃れることができれば、それはそれで良いと思います。
ただ、一時的な効果が得られるものには、肌への刺激負担になるものもある…ということを忘れてはいけません。
なぜなら、肌への刺激負担は、化粧品ではカバーしきれないからです。
少しずつ時をかけて現れてきた肌の悩みというのは、たるんだからマッサージをすれば良い、乾燥するから水分を与えれば良い、開いた毛穴を冷やして引き締めれば良い、などという単純なことでは解決できません。
精密機械の中心歯車が狂うと、その周りの細部箇所も狂ってくるのと同じで、体全体の機能を活発化することを怠り、肌の傷んだところだけ一時的に修復しても、老化をカバーすることはできないというわけ。
皆さん!運動なんて・・・とお想いでしょうが、肌老化対策には欠かせない大切な要素の1つだということを肝に銘じてください!
美しく歳を重ねたいと思われる人は、是非今後もこのコラムをご覧下さい。
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