医療費控除−出産手当金は控除しない
1.医療費控除の概要
医療費控除とは、自分や家族のために医療費を支払った場合、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。
2.対象となる金額
医療費控除の対象となる金額は、実際に支払った医療費の合計額から保険金などで補てんされる金額*1を控除します。
3.出産手当金は控除しない
出産には多額の費用がかかります。
その際に出産手当金をもらうことがよくあります。
この出産手当金は、出産のために会社を休み、給料が受けられない時に設けられている社会保険制度です。
つまり、出産手当金は、欠勤により給与等が減額する生活を保障して安心して出産前後の休養ができるようにするために給付されるものであり、医療費を補てんするための保険金等には該当しませんのでご注意下さい。
*1具体的には、生命保険契約などで支給される入院給付金、健康保険などで支給される療養費・家族療養費・出産育児一時金などが主なものです
このコラムの執筆専門家

- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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