とにかく妊娠さえすれば!と思っているあなたへ。 - その他の心と体の不調 - 専門家プロファイル

徐 大兼
アキュラ鍼灸院 院長
東京都
鍼灸師

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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年12月13日更新

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とにかく妊娠さえすれば!と思っているあなたへ。

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アキュラ鍼灸院には毎日のように新規で治療にいらっしゃる患者様が訪れてくださいます。 そしてその多くの方々がアキュラ鍼灸院で治療を受ければ魔法にかかったように妊娠する、と期待なさっていらっしゃいます。 また、ほとんどの方は運動も、食生活も、睡眠も満足に摂れないとおっしゃいます。だからせめて鍼で何とか、とおっしゃいます。 残念ながら、それはちょっと違います。 よく私が患者様にお伝えするのは、身体というのはうまくできていて、とにかく自分の身体を大切にするように出来ている、という事。それは「生存」が第一目的だからです。ですので、ご自分の体調管理がなかなかうまくいかない方は次の命を育む用意が出来ていません。まず自分を生かす事が最優先ですから。 なーるほど、って思いませんか? ほとんどの20代の方の身体は精気が漲りほとばしる。ですからちょっとぐらい徹夜したってすぐ元に戻ります。 望んでもいないのに妊娠してしまうことだってあります。 でもそれは若くて元気いっぱいの時の話。 30代も後半になってくると、途端に女性の身体はホルモンバランスも崩れがちになり、今まで出来たこともなかったお口周り、顎周りの吹き出物に悩まされたり、生理周期が変わったり、経血量に変化が見られたり、と20代の頃とはかなり違ってきます。 このところあらゆるメディアで卵子の老化が取りざたされ、独身女性による早めの卵子凍結に関する問い合わせが殺到している、という話題を秋の行楽日和の話題とともに日曜日の夜7時のNHKニュースで見たときは、さすがにこれはもう社会がはっきり向き合わなければならない深刻な問題である、と世の中がやっと認識し始めたのだな、と感じました。 安倍政権は女性の社会進出を大いに応援する、としていますが、その傍ら、少子化を食い止めなければならない、という現状もあります。 女性の働き方そして「育メン」の促進も具体的に社会が向き合い解決を導く必要がある、などとこういうニュースを見ると思わずこぶしに力が入ったりもします。 が、そんな風に社会を憂うより先に、とにかく自分自身の現状を知り、何が今必要か、何ができるか、どうすればそれが出来るかを考え、3か月、とか、一年など、と期間限定で集中してカラダ作りをすることが大切ではないでしょうか。靴下を重ね履きしたり、携帯カイロをつけっぱなしにしたりしても体は温まらないばかりでなく、反って汗をかいて冷やしてしまったり、自律神経に変調をきたしたり、と効果はありません。 結局、体の中から温める、つまり毎日30分エクササイズとしてのウォーキングをして心肺機能を高め、ふくらはぎのポンプ作用を高めて足先で滞りがちな血行を改善し、適度に体を疲れさせて良い睡眠を促す、という地道な努力しかないのです。また、あらゆる腹筋の運動でもって身体に芯を作り、背筋だけで体を支えなくてもよいようにすれば、腰痛や肩こりも改善されるはず。早ければ60代から腰が曲がってしまいいわゆる「おばあちゃま」のような姿勢、歩き方にならないよう、30代、40代のうちに身体を鍛えるクセを身に着けておけば辛くありませんね。アンチエイジングは年老いてから焦って始めるものではなく、早くから予防しておけば苦痛に感じることはないのです。また、体を多く動かせばそれだけお腹も空き、便通もよくなり、気の巡りがよくなる、というものです。
これは基本中の基本です。
せっかく鍼灸治療で血流や気の廻りを改善させたとしても、その後に廻りを良くし続けるご自分の努力がなければ、結局元に戻ってしまうのです。長年の蓄積による滞りがいっぺんに解消される筈も無く、詰まった管の掃除は少しずつ掃除していくしかありません。鍼灸治療で外側から刺激を与え滞りを動かすきっかけを与え、動き始めた血流や気を運動、入浴で持続させるのです。しかし毎日私達が過ごす都会での社会生活はとてもストレスフル。気詰まりする出来事は通勤電車内でも、職場でも、そして家庭内でも毎日起こっています。こんな疲労は頭ばかりを疲れさせていますが,肉体はそうでもありません。頭周りばかりに疲れ=東洋医学で言う「邪熱」=が集中し頭痛,肩凝り,不眠、イライラ、不安感、吹き出物、咳などの症状が現れます。ですから私達は少なくとも週に一度の鍼灸治療に通って頂いて滞りの蓄積を解消させ、運動がたとえ一週間の内3度しか出来なかったとしてもせめてお灸の宿題をして頂いて,気の流れを戻したい,と考えてお願いしているのです。

また、妊娠すればそれでおしまい、というわけではありません。その後は9か月間妊娠を継続させ、出産、子育て、という大事業が控えているのです。 「妊娠は病気じゃない」と言っても一人で二人分の命をキープする大変な期間なのです。特に何でも電化が進み便利になった世の中に慣れきった私たちの身体はそんなにタフではありませんから、すぐに体力を使い果たし、身体や心に支障をきたすようになります。アキュラにはそういった妊娠中に問題が出てきてしまったプレママ達も大勢いらっしゃいます。そしてなんとか、授かった命の誕生にこぎつけます。耐えられない腰痛、逆子、便秘や痔、ひどいむくみ、切迫流産やヘルペスによる顔面神経麻痺にかかってしまった方もいらっしゃいます。これら症状はみな、ご自身の身体の悲鳴、と捉え早めに産休を取る様お勧めする、早めに帰宅するなど生活のパターンを修正頂くようお願いしています。
長年の蓄積を一気に解消出来る、なんてありもしない魔法を探す時間をもっと有効に使いましょう。妊娠,出産に向けての週に一度の鍼灸治療には大きな意味が有るのです。そして私達鍼灸師がお薦めしている、「毎日一日30分のウォーキング、入浴、お灸、食生活の改善」は無くてはならぬ基本です。一週間や十日で結果は出ないと、は思いますが、急がば回れ、です。半年先、一年先のご自分を見据え、前を向いて進むしかないのです。 鍼灸師 大西葉子

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