周囲はどう対応したらよいか ~境界性パーソナリティ障害 その12~ - 人格障害 - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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周囲はどう対応したらよいか ~境界性パーソナリティ障害 その12~

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境界性パーソナリティ障害

「境界性パーソナリティ障害」についてのコラム、第12回目です。
今回は「周囲の人間はどう対応したらよいか」というところについて書いてみたいと思います。

「困った人」「またあの人がやらかしてくれた」
職場でそんな風に言われている人っていませんか?

・無断欠勤や遅刻を繰り返す
・取引相手ともめごとをおこしやすい
・人に対する好き嫌いが激しく、蜜月が一転大嫌いになる
以前のコラムでも書いてきましたが、たとえば上記のような人。
※すべてがそうというわけではありませんが、診断名としては「うつ病」と診断されて、本人もそのように思っているケースもありますが、その背後にパーソナリティの問題をかかえていることがある人も多いようです。

しかし、境界性パーソナリティ障害が疑われる人に対して「職場のやっかいもの」という扱いで接するのでは、事態を悪化させるばかりです。

どんな人でもいい加減な態度で対応されれば嫌な気分になりますよね。
とりわけこの障害の方達は相手の態度に敏感なところがあります。
だからこそ、誠実に対応すれば理解が得やすくなるのです。
「特別扱いするのではなく、誠実に丁寧に接する」ということが大切なのです。

・説明には時間をかける
同じことを何度も言わなければならないこともありますが、丁寧に説明すれば納得することも多いです。
・話し合いは穏やかに進める
批判や叱責に対して、この障害の方は猛反発して、さらに関係が悪化することがあります。
自分まで感情的にならないように、冷静さを心がけましょう。
・応えられない要求は断る※
職務を超えた関係を求められた場合には、「できること、できないこと」を明確に伝えて誤解や期待を与えないようにしましょう。
・規則違反はきちんと注意する
「さわらぬ神にたたりなし」の対応をしていると、最終的に重い処分をくださなければならなくなることもあります。見逃すことはやめましょう。

※「応えられない要求は断る」
ここは大きなポイントです。
この障害の方は『この人はわかってくれる』と思ったら、どこまでも頼ろうとしてくることが大きな特徴の1つです。『いつでも相談して!』などと言う安請け合いはお互いの関係を悪くして終わってしまうという最悪の結果を招くだけです。
case1)
相談にのる→相談がエスカレートする(昼夜を問わずメールや電話をしてくる)→ひきずりこまれる(相談者の不満や感情がうつってしまう)→相談相手が一緒になって不満をいいはじめる→職場の混乱
case2)
相談に乗る→かかえきれない(とても付き合いきれないと相談に乗らなくなる)→相談相手への激しい攻撃がはじまる→職場の混乱
このように、最終的に職場自体が混乱をしてしまう事態に・・・

本来であれば、早めに職場の上司に相談し、連携をとりながら、「職場内の最低限のルール」を明文化していつでも見られるようにしていくことが大切なのですが、時にはその上司のパーソナリティが未熟で問題を起こしやすいということもあります。
その場合はさらに上の立場の人や産業カウンセラーなどに相談しましょう。対1で関係を悪化させて自分が疲弊していくことだけは避けましょう。

長く続いた「境界性パーソナリティ障害」のコラムですが、次回で最終回となります。
「どこに相談すればいい?何科にいけばいい?」
というタイトルで、境界性パーソナリティ障害の治療が可能な相談機関をご紹介します。

※本日のブログで、今回の記事の補足(私自身の体験談など)を書いていますので、よろしければブログもご覧ください。
http://ameblo.jp/r-kohinata/entry-11617786187.html

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(東京都 / 心理カウンセラー)
フィールマインド 代表カウンセラー

感情を否定せず、まず寄り添うこと、を理念としています。

会社員時代にボランティアで始めた電話相談員がカウンセラーとしての原点。退職後にカウンセラー資格取得。その後労働局にてハラスメント相談員を経て現職。相談内容を特化せずどんな言葉でも【聴く】ことに焦点をあてたカウンセリングを行っています。

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