どこに相談すればいい？何科に行けばいい？　～境界性パーソナリティ障害　最終回～

これまで12回にわたって　「境界性パーソナリティ障害」　についてコラムを書いてきましたが、今回でこの障害についてのコラムは最終となります。
最終回は、ご自身や身近な人が『この障害ではないか』と思ったときに、どこに相談したらよいか、そして医療機関を受診する際は何科に行けばよいか、というところを書いてみたいと思います。

まずこれまでのおさらいということで、そもそも「パーソナリティ」とは何か、という概念をご説明します。
パーソナリティとは、ある人に特有の認知、行動、感情などの「あり方」のこと。
性格、気質、倫理観、価値観、など、　「その人」　を統合する概念です。

最近ではインターネットで「境界性パーソナリティ障害」「ボーダー」などのキーワードを入力すれば、手軽に多くの情報が手に入るようになりました。
しかし、本当に信頼できる情報であるかどうかの見極めは簡単ではありません。
特に、読みやすい投稿形式のページでは、その情報の多さゆえにかえって戸惑ってしまうこともあります。

無料で相談にのったり相談機関を紹介してもらえるのは地域の「精神保健センター」や「保健所」です。
ここでは精神科領域に対して正確な知識を持った人が対応してくれます。
また、企業によっては産業医やカウンセラーをおいているところもありますので、そちらを利用してもよいでしょう。

医療機関を受診する場合、境界性パーソナリティ障害の治療は精神科や心療内科で行われています。
カウンセリングや精神療法を利用することも１つの方法ですが、不眠が続いていたり、自傷行為がやめられない等の取り急ぎの対症療法を希望される場合は、薬の処方ができる医療機関の受診をおすすめします。

ただ、この障害は薬だけで症状が完全に治ることは難しいです。
自分の中に造られたパーソナリティの歪んだ部分を見つめ、修正していくことが必要となりますが、この作業を一人でやっていくのは大変に難しいことです。
ご自身に合ったカウンセラーを見つけて、医療機関と併用していくことも選択肢として考えてください。

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13回にわたって掲載してきた「境界性パーソナリティ障害」についてのコラムはこれで終了となります。
私は医師ではありませんので診断はできませんが、この障害について個別にお問い合わせやカウンセリングをご希望される場合は、私のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

続けて読んでいただいた皆様、お付き合いいただきましてありがとうございました。

私のブログにて、このコラムの最終回を書き終えての個人的な思いを綴っていますので、ぜひご覧ください。
http://ameblo.jp/r-kohinata/entry-11641971683.html