- 小日向 るり子
- フィールマインド 代表カウンセラー
- 東京都
- 心理カウンセラー
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090-5606-6857
対象:心の病気・カウンセリング
- 斉藤ヒカル
- (潜在意識セラピスト)
- 快眠コーディネイター 力田 正明
- (快眠コーディネイター)
少し間があいてしまいましたが、今回は「境界性パーソナリティ障害」についてのコラムの8回目。
「この障害は回復するのか?」というところをご説明したいと思います。
境界性パーソナリティ障害は、一般的には「常識からかなり離れた言動を表す症状の総称(つまり病気ではない)。だから治療とか、治す、といったことはほぼ無理」という感覚を持たれているのではないでしょうか。
確かに感情の振れ幅の大きさ、妄想めいた思い込み、自傷行為などは何年と続いている方も多いため、そのように思われるのも仕方がないかもしれません。
しかし、自身の症状を認めて、適切な治療を受ければ症状は確実に改善します。
自分が「境界性パーソナリティ障害ではないかな」と思ったり、家族や近しい人が「そうなのかな?」と思われたときは、躊躇することなく病院に行きましょう。治療を始めること。あたりまえですが、大切な第一歩です。
感情の揺れが大きいというのが1つの障害の特徴でもあるため、治療を続けていく中では医師への期待と不安感情でかえって苦しくなることもあります。
でも、「すぐによくなった」と感じられなくて当たり前の障害です。
あきらめずに、障害と共存していく心持ちで治療を継続してください。
治療が進めば周りの人や医師とよい関係を結べるようになってきます。
それに平行して、必ず症状は落ち着いてきます。
そして一番大切なこと。それは
「生き続けること」です。
治療を続けることも、それによって回復していくのも、生きていればこそできること。辛くても生き続けるから治療ができます。
そして、治療していけば必ず回復していきます。
今苦しんでいる方、苦しんでいる方を支える方、あきらめずにゆっくり回復に向けて行動していってください。
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次回のコラムでは、「境界性パーソナリティ障害」の治療法について触れてみたいと思います。
※個人ブログに今回の記事の補足を記載しました。
よろしければブログもご覧ください。
http://ameblo.jp/r-kohinata/entry-11566284057.html
このコラムの執筆専門家
- 小日向 るり子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- フィールマインド 代表カウンセラー
感情を否定せず、まず寄り添うこと、を理念としています。
会社員時代にボランティアで始めた電話相談員がカウンセラーとしての原点。退職後にカウンセラー資格取得。その後労働局にてハラスメント相談員を経て現職。相談内容を特化せずどんな言葉でも【聴く】ことに焦点をあてたカウンセリングを行っています。
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