- 松岡 利恵子
- アールオンワード 代表
- 研修講師
対象:ビジネススキル
- 吉武 利恵
- (人の印象の専門家)
- 牛山 恭範
- (ビジネススキル講師)
アールオンワードの松岡利恵子です。
一流ホテルで培った接遇・コミュニケーションスキルと、長年の司会経験を生かしたプレゼンテーション術・話し方をお伝えしております。
私はいろんな分野でご活躍や成功を納めた方の講演会を聴きに行くことが好きです。
その際に司会進行が素晴らしい話に水を差してるな…と感じることも…
今日はグッと締まる司会進行の秘訣をお伝えします。
まず、司会進行役の役割はなんだと思いますか。
司会進行役は上手く話すことが役割ではないのです。
お話をする方がいかに話しやすい環境を作るのか、聴いてる方が聴きやすい環境を作るのか、言わばスピーカーである講演者と聴き手である聴講者をつなぐことが役割なのです。
先日ある会に有名企業の社長の講演を聴きに伺いました。
素晴らしいお話の後
「ありがとうございました。
素晴らしいお話で〜(感想を述べる)
改めて拍手をお送り下さいませ。」
文字で見ると特に問題ありませんが、もともと決めていたシナリオ通りのセリフを上手に伝えようと思いすぎて原稿のまま感想を朗読しているような状態です。
気持ちが入らない言葉ほど、人に届かないものはありません。
そしてこちらを見ていないと人は相手の存在を意識することを忘れてしまいます。
存在を意識していないので、話している途中でみんな立ち上がり次々と帰ってしまいます。
つまり最後に講演をして下さった社長を見送るシナリオが台無しで、聴講者が帰る姿を講演者が見送るという構図になってしまいます。
一番お立てする必要のある講演者を居づらい手持ち無沙汰な状態にするという司会進行として最悪の事態を招いています。
ではどうするべきだったのでしょうか。
まず、感想は自分の言葉で言うことです。即興で言えないのであれば講演中に聴きながら感じたことをまとめるのです。
講演前に考えてる言葉と、講演を聴いてその日に感じた言葉は全く違います。それが聴き手にも伝わります。
そして必ず講演者や聴講者にアイコンタクトをすることです。
また感想は一個人として講演者に伝えるものではありません。聴講者への投げかけです。この方向性を間違えると聴き手を巻き込むことはできないのです。
そして集中が欠けている際の感謝の挨拶は
「◯◯社長、ありがとうございました。皆さん拍手で…」
ではなく、先にして欲しい行動を伝えます。
「改めて感謝の拍手でお送りしたいと思います!◯◯社長ありがとうございました。皆さん拍手で…」
とすることで聴講者にもメリハリが生まれ、お送りする気持ちが表れます。
他にもリズムやテンポを上手く変えて表現することも大切ですが、またの機会にお伝えします。
話し手と聴き手のコミュニケーションをつなぐ役割であることを意識することで盛会に導くことが出来るのです。
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