小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「日本の組織の底力」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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日本の組織の底力

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2011-12-26 06:00

  今年も残りわずかになりました。いろいろな事を感じ、そして考えさせられる一年でした。何よりも大きな出来事は、あの悲しい東日本大震災です。

 

  震災直後から現在まで、いろいろな人たちの活動、行動を見ていて、胸を打たれることがたくさんありました。本当につらいはずの被災者の方々の我慢強い態度、自衛隊やボランティアの方々の献身的な現地での支援、いろいろな企業、組織、個人の様々な形での支援、その他のいろいろな動きを見て、日本という「チーム」の底力を感じました。またこの「チーム」に属していられることに、誇りを感じる事もできました。

 

  残念ながら「国」というレベルでのリーダーシップはあまり感じられなかったけど、それぞれの組織やコミュニティが、それぞれのできる範囲や持ち分の中で、それぞれリーダーシップを発揮して行動していたと思います。この現場主義と現場力が日本の組織の強みだと、あらためて感じています。逆にこの現場依存が、日本の組織の弱みと言えるのかもしれません。

 

  私の仕事は「人事という切り口で、活力がある組織・チームを作るお手伝いをする」ことです。今までも現場の大切さを意識してきましたが、震災を機に更にその思いを強くしました。

 

  会社でも、経営者や役員、管理職のリーダーシップに関する批判が良くあります。もちろんしっかりとリーダーシップが取れる方は多数いらっしゃいますし、その努力もされていますが、組織の強みが現場力ならば、トップダウンのある意味余計なリーダーシップに期待せず、現場のリーダーシップを活かせるようにしていくことが、結果的に「良いチーム」につながるのではないかと思います。

 

  グローバルな企業では少し事情が違うでしょうが、日本人が大半の日本的な企業であれば、いろいろな事を現場に任せる「権限委譲」をどうするかということが、組織作りにキーワードになるように感じています。

 

  “トップダウン”と“ボトムアップ”のバランスは、組織作りでは永遠のテーマですが、これからの自分の取り組みに、今年感じたことをうまく活かしていければと思っています。

 

 

  今年一年お付き合い頂き、有難うございました。

  新年は1月9日から掲載させて頂きます。

  皆さま、良いお年をお迎えください。


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