小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「就活中の学生さんへ」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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就活中の学生さんへ

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2010-06-14 00:00

就活中の学生さんにとって、企業の採用状況はとても厳しいと言われています。多くの会社に応募してもなかなか内定がもらえず、つらい気持ちになったり、落ち込んだり、自信を失ったりしている方もいらっしゃることでしょう。私が新卒採用にかかわるのは、主に企業側の立場であることがほとんどですが、今の状況を見ながら学生さん達の気持ちを考えると、本当に大変だろうと同情してしまいます。

 

立場上たくさんの学生さんにお会いしますが、その中で確実に言えることがあります。それは内定が出ないからといって、決して皆さんが無能でも無用でもないということです。実は企業側でも、本当に悩んで悩んで、それぞれの人なりに持ち味がある良い人材が何人もいて出来ればみんな採用したい、でもそこまでの余裕はない、そんなジレンマの中で内定者を決めています。最近は雇用の需給バランスを欠いた状況になってしまっているため、特に中小企業にとっては今まで経験しなかったような、とても多くの方の応募があります。応募された皆さんは、多くの人が説明会でもテストでも面接でも、本当に真面目で一生懸命です。そんな姿を見て心を打たれ、感銘を受ける企業側の担当者、経営者がたくさんいます。できれば活躍の場を与えてあげたい、自社で良ければチャンスをあげたいと思っています。でも会社として置かれている現実の厳しさも考えなければならない、最後の合否はほんの少しの巡り合わせや運のようなもので決めざるを得ません。その差は有るようで無い、本当にちょっとしたことなのです。

 

このような事は、残念ながら企業から学生さんに伝えることはなかなかできません。学生さんからすれば、なぜダメだったのか理由を知るすべがなく、何をどう改善すればよいのかつかめず、自信を失っていたりします。ごく一部の会社の、人を軽んじるような不届きな対応が話題になってしまい、社会への不信感を募らせ、就職すること自体への気持ちが萎えてしまったりします。とても不幸なことです。

 

就活中の学生さんにお願いしたいのは、根気良く活動を続けていただきたいということです。無名だけど良い会社、皆さんの努力を認めてくれる会社はどこかに必ずあるはずです。本当に大変だと思いますが、出会う努力だけは続けていただきたいなと思っています。

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