小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「「メンバーが楽しく仕事ができるように」というリーダーシップ」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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「メンバーが楽しく仕事ができるように」というリーダーシップ

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2018-11-13 08:00

 これは数年前、お正月のバラエティー番組で見たことです。

 ジャニーズ事務所に所属するグループのリーダーたちが集まって、それぞれのリーダー論を語り合っていました。

 

 話している内容を見ていて、注目されるグループのリーダーとして、それをまとめているだけのことはある、さすがだと感心していましたが、その中でNEWSのリーダーの小山慶一郎さんが、「他のメンバーが楽しく仕事をしてくれるのが幸せ」と語っていたのが印象に残りました。

 

 小山さんは、自分では決断することができなくて、他のメンバーの意見を否定せずに、ついついみんな「それいいね」と言ってしまうのだそうです。そうするとメンバーから「お前はどっちなんだ」と怒られ、「お前の意見はどうなんだ」と突っ込まれてしまうそうです。

 テレビの中では、それが本人の意見だし、そう思えるようなタイプの人が、リーダーとしてふさわしいのだという話になっていました。

 これは私も同じように思ったのですが、それはリーダー像に関する悩みが、一般的な企業の中でも良く見かける光景と同じものだったからです。

 

 特に多いのが、「リーダーらしく振る舞えない」という、一種の思い込みのようなものです。

 リーダーは「先頭に立って走らなければならない」「自分で決めなければならない」「メンバーよりも能力が高くなければならない」「的確な指示でメンバーを動かさなければならない」などと思っていて、自分のことを「まとめられない」「指示できない」「決断できない」などと言います。

 

 ただ、この対談からもわかるように、リーダーシップの発揮のしかたというのは、メンバーの構成、リーダーも含めたそれぞれの人の性格や人間関係、その時その時の事情など、様々な要素によって違ってきます。

 

 何も先頭に立って走るだけがリーダーではなく、最後尾からフォローするのも、ヒントだけ与えて考えさせるのも、ただ黙って見守るのも、メンバーが気分良くなるように盛り上げるのも、みんなその人なりのリーダーシップです。

 

 「リーダーらしくない」と悩んでいる人ほど、自分の特性とは違うリーダー像を描いていることが多い気がします。自分ではなかなかできないことができる人に対する、一種のあこがれがあるのかもしれませんが、自分なりの得意な方法で発揮できるリーダーシップは、誰でも必ず何かは持っています。

 誰よりも能力が高い、絶対的なエースといった人が、必ずしもリーダーに向いている訳ではなりません。何もせず、ただ普通にいるだけで、その場に良い空気を作り出すリーダーもいます。

 

 自分の性格や特性に合っていて、決して背伸びや無理をしない、自分なりのリーダー像を見つけることは、とても大事なことです。

 

 

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