上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
令和ゆかりの地、太宰府へ行ってわかったこと。
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出張の折、太宰府へ行ってきました。
太宰府へはJR博多駅から50分程度。博多駅からは、直通バスでも、バスと電車の乗継でも行くことができます。西鉄太宰府駅に降り立つと、観光客でごった返していました。特に中国や韓国から来られた方が目立ちました。国を問わず、古くから残っている文化に憧れを感じるのでしょう。
太宰府天満宮へお参りし御朱印をいただいた後、近くの宝物殿へ行きました。そこでは九州国立博物館との共通チケットが発売されており、せっかくの機会なので九州国立博物館にも足を伸ばしました。NHK教育テレビの「びじゅチューン!」で紹介されていた土器の現物もあり、常設展で展示品や歴史解説の質が驚くほど高く、九州国立博物館のためだけに太宰府に行ってもよいと思いました。
大宰府※は、
日本にとってアジア等諸外国との玄関口であり、国防の基地でもありました。令和の元になる詩を詠まれた大伴旅人(おおとものたびと)も、もともとは軍事を司る家系で大宰帥(だざいのそち・九州を治める長官)を務められています。日本にとっての危機として、白村江の戦い、元寇、日露戦争、第二世界大戦が思い浮かびます。存亡の危機の多くは九州で食い止められたともいえます。
九州国立博物館の展示を見ていると、
鎖国時でも、長崎・対馬・琉球(沖縄)を通じて舶来品や新しい文化や学問が入ってきており、地域によってはオランダや中国以外の外国人との交流もあったことが分かります。
鎖国的考え方は日本だけではない。
アメリカのトランプ大統領が「メキシコに高い壁を!」と声高に叫んでいるのも、イギリスが国民投票でEU離脱を過半数が選んだのも、江戸時代の鎖国と同じような考えかもしれません。貿易や文化交流は大事であっても、行き過ぎると治安が悪化する可能性もあるため、ある程度の規制は必要なのでしょう。
今騒がれているニュースを、歴史上の出来事や博物館での展示と重ね合わせて考えると、新しい発見ができました。
※歴史上の地名を「大宰府」、現在の地名を「太宰府」と表記しました。
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