上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
登記を怠ると末代まで響きます!
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6月7日の各新聞において、
「所有者不明の土地が、九州より広い410万ヘクタール。」
という記事が掲載されました。
登記をしない理由とは?
前職の税理士事務所勤務時代を振り返り、多くの人がなぜ登記を怠るのか、その理由を考えてみました。
「こんな山奥の畑にお金を払って登記をするのはもったいない。」
「土地の価値より登記費用が高くつく。」
「夫が亡くなったことをできるだけ知られたくない。」
「前の相続で(所有権)移転登記をしていない。どうしたらよいのかわからない。」
おおむねこういった理由ではないでしょうか。
登記は、土地の持ち主が権利を主張するためのしくみです。
権利を表す登記簿には、土地の場所、面積、持ち分(複数の人が一緒に持っている場合)、誰からいつ買ったのか(売ったのか)、どこの金融機関(またはお金の貸主)が土地をかた(担保)に取っているか、などといったことが書かれています。書類作成の専門家は司法書士です。
登記をしないとどうなるかというと、
本来であれば過料(10万円以下)を取られる可能性があります。実際に取られたという話は私が聞いた限りありませんが、登記がされていなかったために、子どもや孫の代になってマイホームを建てる時に登記費用が多くかかったという話は時折お聞きします。相続時のちょっとした手間を怠ると、子や孫の代にお荷物になってしまいます。
今後は、公共事業において、
だれが所有者か分からない土地は国などに持ち主を変えられるようになるかもしれません。私たちには財産権がありますが、国も公共の福祉といった考え方で財産権を制限することができます。私たちは、土地の相続人がいなければ、最後は国のものになることを忘れてはいけません。
不動産の英訳「real estate」は、「王様の土地」という意味なのですから。 もし、登記のことでお困りでしたら、弊社でも司法書士を紹介いたします。お気軽にご相談ください。
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