11月9日、

トランプ氏のアメリカ大統領選挙の勝利の一報があった時、ちょうど広島市内におられるお客様と面談をしておりました。義母も、

「どうせ、ヒラリー・クリントンが勝つのでしょ。」

と前日から思っていたようでしたが、私自身は分からないと思っていました。

株式投資をされているお客様には、前もって、

手持ちの現金がいくらあるかを確認してもらいました。何かあった時に損失を出して売らずに済むように、又は株価が急落した欲しいと思っていた銘柄を購入できるように、という思いからです。　

6月に開催されたイギリスの国民投票の時に思ったことは、次の4つです。

・物事には絶対はない。だから、いつも手元に現金や預金を持っておく。

・チャンスは、持っている銘柄が上がる時ではなく、値動きが大きい時。

・持っている銘柄が、世の中にある他の銘柄と同じ動きをするとは限らない。

・迷った時、手元に現金や預金があるのであれば、じたばたしない。　

妻が、このようなことを言っていました。

「今回の相場で、大儲けをしていた人はいるのだろうね。」　　

確かに、大儲けできる可能性はありました。　

今回でいえば、その日の午前中に17,400円台であった日経平均が、午後になってトランプ氏が優勢になり16,100円台に暴落した時に株式を買った方です。1,300円以上下がるのに、2時間もかかりませんでした。　

日本の株式市場では暴落したにもかかわらず、ニューヨークの株式市場はほとんど下げませんでした。トランプ氏が法人税減税などの景気刺激策を打ち出していたことが再評価されたからです。そのこともあり、翌日の日経平均は17,344円42銭になりました。　

皆さんは、株価の暴落というチャンスをつかむために、

大事な仕事を放りだしてでも株式を買うタイミングを見守ることができますか？

タイミングよく株式を買うことができても、さらに下がり続けるかもしれません。それでもいいですか？

もし仮にタイミングよく買えなくても、手元のお金はそのままだから損をしていないと、冷静な気持ちになれますか？　

大儲けは運しだいのようにみえますが、周到な準備がないとできません！

弊社では、現金の重要性をこれまでもお話ししてきました。

今回も現金の重要性を実感することができました。

大きな儲けをつかみたければ、まずは守りを固めることです。皆様も肝に銘じてください。　

証券会社の言いなりになっている方、いつでもご相談ください。