上津原 章(ファイナンシャルプランナー)- コラム「君子素餐することなかれ」 - 専門家プロファイル

上津原 章
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上津原 章

ウエツハラ アキラ
( 山口県 / ファイナンシャルプランナー )
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君子素餐することなかれ

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ライフプランの心 ライフプランの作成 2016-07-30 19:45


日本の法律の父として、

吉田松陰先生に学んだ最年少の門下生、山田顕義(やまだ あきよし)氏が知られています。同じ門下生である伊藤博文氏が初の内閣を組織した時に司法大臣となり、民法・商法などの法律制定にかかわります。法律家の育成も熱心に行い、後に日本法律学校(現在の日本大学)を創設します。


「君子素餐することなかれ」

は松陰先生からいただいた漢詩、「与山田生」の結びの言葉です。では、「与山田生」を紹介します。


立志尚特異  立志は特異を尚(たっと)ぶ

俗流與議難  俗流は與(とも)に議し難し

不思身後業  身後の業(わざ)を思わず

且偸目前安  且つ目前の安きを偸(ぬす)む

百年一瞬耳  百年も一瞬のみ (耳…~のみ。限定の意。)

君子勿素餐  君子よ素餐すること勿れ


この詩に書かれているのは、次のようなことです。

素餐とは「何もしないで食べてばかりいること」、「才能や功績もないのに高い位・報酬を手に入れること」といった意味です。

松陰先生からは、人と違う志を立てることが素晴らしいといわれています。人と違う志を誰かに教えようと思っても、周りの人の多くは今のことが大事で先のことを考えません。だから、立てた志はなかなか理解されないでしょう。人生はあっという間に終わってしまうので、志を果たすためには一刻たりとも無駄にしてはならないのです。

松陰先生は、

彼が非凡な才能を持っていることを見込んで、厳しい言葉を残したのではないでしょうか。その言葉が、彼を法律という日本人にとって未知の世界へと駆り立てたのかもしれませんね。


人生はあっという間です。

日々をなんとなく生きるのではなく、5年先、10年先を常に考えるよう心がけたいものです。

あなたは、いかがでしょうか。


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