先日、岡山県備前市の閑谷学校へ行ってきました。

　茨城県水戸市の弘道館、栃木県足利市の足利学校、大分県日田市の咸宜園とともに、近世日本の教育遺産群として認定されています。

閑谷学校の特色は、

開学当初から今日まで論語等の東洋的な学問を大事にしてきたことと、300年余り大規模な修繕をすることなく講堂が残っていることが挙げられます。

実際に講堂を拝見したのですが、

建物全体が備前焼で焼かれた瓦で守られているためか、壁に塗られた漆喰（しっくい）のひびもごくわずかです。瓦だけでなく、屋根裏が湿気ないようにする、木材も長期間歪みが来ないものを選ぶなど、細かいところまで気が行き届いています。

「私の仕事も、２００年後、３００年後まで誰かの心に残るだろうか。」

とふと考え込んでしまいました。３００年も残るものを創ろうと思ったら、設計の段階から相当考えているのだろうなと思いました。

　考えるといっても、頭で何をつくるかを考えるというよりは、自然や先祖に感謝するとか、地域の人たちを思い、これからどのような人材が育てたいかとか、といったことでしょうか。

　日々の仕事に追われると、そこまで考える機会はなかなかありません。私自身を正すよい機会になりました。

私たちが行っているライフプランの仕事は、

まじめに取り組めば、お客様だけではなく、お客様の子や孫の世代まで影響を与えていくのでしょう。

　３００年後に、お客様と私たちとの合作したライフプランの書類が古文書として残っていたら、これほどうれしいことはありません。