小川 正毅(音楽家・プロデューサー)- コラム「文化庁の事業を利用して“風の五重奏団”の演奏を楽しむ方法【第5回】」 - 専門家プロファイル

小川 正毅
“風の五重奏団”(木管五重奏)のコンサートをプロデュース!

小川 正毅

オガワ マサキ
( 東京都 / 音楽家・プロデューサー )
ありのみ株式会社 代表取締役 ホルン奏者・音楽プロデューサー
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文化庁の事業を利用して“風の五重奏団”の演奏を楽しむ方法【第5回】

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文化庁:芸術家派遣事業 2020-04-07 19:06


~小学校・中学校・高校・特別支援学校の「やる気」がある先生方向け~
「文化庁の事業を利用して、お金をかけずに音楽室で“風の五重奏団”(プロの木管五重奏団)の演奏を楽しむ方法」

第5回:(2)どういう内容なの?~その3~
(なぜ豊富なレパートリーが準備できるのか)


今回は“風の五重奏団”が、この事業(文化庁:文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業)で
使用しているプログラムについて、
なぜ、前回ご紹介したような豊富なプログラムをご用意できるのか、というお話をいたします。
これは、これまでどういう方々のお世話になり、どんな経験を積んできたか、
というこれまでの経緯のお話になります。

“風の五重奏団”は、2005年に東京都三鷹の(公財)三鷹市スポーツと文化財団
(当時は三鷹市芸術文化振興財団)による三鷹市内の小学校での「訪問演奏」と、
三鷹市芸術文化センター・風のホールでの「ニューイヤー・ファミリーコンサート」をきっかけに、
当時よく一緒に演奏していた仲間たちにより結成されました。
(現在は「クリスマス・ファミリーコンサート」となり、継続しています)

“風の五重奏団”のプロフィールはこちらにもあります。

http://arinomi.jp/kaze5.html

実は、ホルン小川とファゴット藤田は、遠い過去に
山形交響楽団というプロのオーケストラで一緒に吹いていたことがあるのですが、
その後もいくつものオーケストラやミュージカルの現場、そしていくつもの木管五重奏団でも、
一緒に演奏してきました。他のメンバーも、20年以上一緒に演奏してきた仲間ばかりです。

また上記二名は(一財)地域創造による「公共ホール音楽活性化事業」でも、同じ木管五重奏団で
、全国各地で経験を積んでいました。
当時の木管五重奏団、トウキョウ・ウィンズのCDはこちら

http://www.jswaj.com/goods-01.html

二人ともかわいい顔(?)をして写真に写っています。
ここまでに、三鷹の財団や地域創造の方々などをはじめとする、
大変たくさんの方々にお世話になってきました。

さて、三鷹での「訪問演奏」は、最初は現在のように投影もなく、
演奏曲目についても長く手探りを続けましたが、毎年の公演で経験を積み、
その都度財団の担当者の皆さんからご意見をいただくなどして、
少しずつ面白い内容になっていったと思います。

また、毎年少しずつ異なるプログラムに挑戦し、その成果を録音してCDの形にしていきました。
三鷹市には「三鷹の森ジブリ美術館」があることもあり、
プログラムには1曲ジブリ作品を入れるようにして、録音も積極的に行いました。
(事業の受け皿として作ったありのみ株式会社は、CDをリリースするたびに少し傾きました)

木管五重奏という楽器の組み合わせは、発音機構がバラバラなため、楽器の特性が対立している、
つまり、誰かが楽な(気持ちが良い)時に、必ず誰かが辛い(地獄の苦しみ)という宿命を負っています。
ということもあり、コンサートを数回やると解散してしまうか、活動を中止している例が大半です。
この例をこれまでいくつ経験してきたかは、敢えて数えないでおこうと思います。

しかし“風の五重奏団”は幸運にも、一定の公演の機会を毎年いただくことができ、
その結果として生き残ってきました。

そして2008年、文化庁の事業が始まりました。
当初は「学校への芸術家派遣事業」という名称だったと思います。
当時文化庁は、様々な団体(音楽の場合は、オーケストラや音楽ユニオンなど)を通じて
芸術家に登録を広く呼び掛けていて、これに応じた結果オファーをいただけたという経緯です。

やはり最初の頃は、分からないことだらけで失敗もありましたが、
公演のあとで先生方とお話しする中で話題になったことや、演奏家の意見、
自分で気づいたことなどを、少しずつ内容に反映させる作業を続けました。
特に投影を併用するようになってからは、内容を充実させることが楽になってきたように思います。
(投影のお話は次々回に!)

つまり“風の五重奏団”のコンサートは、これまでお世話になってきた
本当にたくさんの方々によって10年以上かけて蓄積された
知恵とアイディアの結晶ということができます。

利用を希望される学校は、主に口コミを通じて徐々に増えていき、
ここ数年は、使える日程のほとんどが埋まる状態になっており、
年間の公演回数は150回を超えています。

これまでの公演回数を正確に数えたことはありませんが、
少なく見積もっても1000回以上行ってきたことは確実で、
毎年文化庁事業をお使いになる学校でも、毎年異なるプログラムをお届けできるようになっています。

内容については今も色々と考えていまして、特に毎年ご利用を希望されている学校向けに、
今年も新しい演目を追加していく予定です。

また、エキストラとして“風の五重奏団”に参加してくれた演奏家がこのノウハウを学び、
自分の団体を立ち上げて活動を始める例も出てきています。
嬉しかったり、気を引き締めたりしています。

さあ、楽器の演奏に人生を賭けた者たちによる演奏を、どうぞお楽しみください。

結局、今回も長くなりましたので、次回は
「カノン」以外の共演曲について書かせていただこうと思います。

(つづく)

※この記事は以下の内容で「専門家プロファイル」にコラムとして掲載し、
ありのみ株式会社のブログにも同じ内容で投稿しています。

第1回:はじめに

第2回:(1)本当に費用がかからないの?

第3回:(2)どういう内容なの?~その1~(日程や時間設定、公演回数、会場、対象学年、保護者の参加などについて)

第4回:(2)どういう内容なの?~その2~(演奏曲目などについて)

第5回:(2)どういう内容なの?~その3~(なぜ豊富なレパートリーが準備できるのか)(今日はここ)

第6回:(2)どういう内容なの?~その4~(「カノン」以外の共演曲について)

第7回:(2)どういう内容なの?~その5~(投影のシステムについて)

第8回:(2)どういう内容なの?~その6~(おまけ:拍手のお話)

第9回:(3)どういう人たちが来るの?

第10回:(4)どうやって申し込むの?~その1~「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」

第11回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式2」と「様式3」

第12回:(4)どうやって申し込むの?~その3~「様式4」と「様式5」と「様式6」

第13回:(5)申し込んだあとはどういう手順になるの?

第14回:(6)本当に大変なことはないの?

第15回:(7)それで、まずはどうしたらいいの?

第16回:(8)その他

第17回:あとがき


https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

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(2020年4月7日up 4月8日更新 4月22日更新 執筆:小川正毅

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