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新しいCDについて:その2 “作品番号獣番”著作権などのお話

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CD製作・録音

今日は、現在製作中のCDについてのお話の続きです。

主宰する木管五重奏団“風の五重奏団”
(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン。
この団体のご紹介はまた後日)
の3枚めのCDとして2012年1月にリリース予定です。

収録予定曲のうち、「作品番号獣番」という、変わった題名の曲の
今日は主に“権利関係”について書いてみます。

著作権使用料

演奏だけしていると、あまり気にかけない部分ですが
制作側に回ると、突然費用が絡んでくる事柄なので、
アマチュアであっても学生であっても、そういう係になった場合
気になってくる世の中の仕組みです。

さて、この曲はイタリアの作曲家、べリオ(1925-2003)の作品ですが
5人のプレイヤー各々のパート譜に時々セリフが書かれています。
ただし現在購入可能な譜面に書かれているのは、
英語、ドイツ語、イタリア語のみです。

日本語版は谷川俊太郎さんの訳詩によるテキストにより
約30年ほど前に初演されています。

その後もたびたび日本語のテキストを使用して演奏されていることはわかっていたのですが
録音は見当たらなかった為、今回の録音に当たり権利関係を調べてみました。

作曲者の死後原則として50年たっていない作品に関しては
演奏、録音する場合、まずはジャスラックという著作権管理団体に権利の状況を確認します。
そして必要であるとわかれば著作権使用料を支払うことになります。。
また歌詞を印刷物に掲載する場合、楽曲と別に手続きが必要になります。

今回はべリオとは別の方が書いた詩がついており、
日本語で演奏する場合使うのは訳詩であり、
しかも日本語版の楽譜が前述の通り未出版という状況でした。

結局ジャスラックへの問い合わせだけでは必要な情報が揃わず
日本文藝家協会、初演時や再演時の事情をご存知の演奏家、マネージャーさん、
日本におけるこの曲の楽譜の窓口である
ショットジャパン(楽譜の出版社)のご担当の方をはじめ
非常にたくさんの方々の多大なご協力を頂き、
ようやく録音にこぎつけることができました。感謝。

次回はやっと曲の内容について書いてみようと思います。

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ありのみ株式会社 代表取締役 ホルン奏者・音楽プロデューサー

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ホルン奏者。風の五重奏団を核としたコンサート等のプロデュース及び演奏(特に文化庁の芸術家派遣事業)が多くなっています。ホルンのレッスンもお受けしていますが、オーケストラの「管分奏」を担当することが多く、ステージで指揮をすることもあります。

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