鈴木 宏幸(建築家)- コラム「軽井沢Sさんの家づくり 『薪ストーブ選び』」 - 専門家プロファイル

鈴木 宏幸
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鈴木 宏幸

スズキ ヒロユキ
( 建築家 )
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軽井沢Sさんの家づくり 『薪ストーブ選び』

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家づくりのプロセス 軽井沢Sさんの家づくり 2010-01-16 08:00
【家づくりのプロセス】vol.11

『薪ストーブ選び』

いろいろなメーカーからいろいろなものが出ていて、正直私にも分かりません(笑)

これはもう見た目で決めるのがよいのではないでしょうか!
どんなに性能がよくたって、あれだけ目立つものですし、
夏だってそこに居座ってますから・・好きなデザインのものを選ぶのが一番だと思います。

と、

これで終わっては私の存在意義がありませんので、少しだけ解説します。


まずは素材。
鋳鉄、鋼板、石とあります。

鋳鉄は溶かした鉄を鋳型に流し込んでつくります。
鋳鉄内部にできた細かな気泡が熱を蓄積するため冷めにくく、消火後も暖かさが持続します。
パッと思い浮かべるのは、だいたい鋳鉄ではないでしょうか。

鋼板はすぐに暖まりますが、鋳鉄に比べると冷めやすいですが、
曲げたり、溶接したりと、加工しやすいため、デザイン性に優れたものが多いようです。

石は熱を取り込み、長時間ゆっくりと放出しますので、もっとも効率がよくなります。


次に種類。
輻射式、対流式、暖炉式とあります。

輻射式はストーブ本体から発する輻射熱、特に遠赤外線で暖をとる構造になっています。
熱効率がよく、スピーディ?に暖めてくれます。

対流式は二重構造になっていて、その間にある暖められた空気を送り出します。
ストーブの外面はそれほど高温にならず、比較的安全なものになります。
壁や家具に近づけることができます。

暖炉式は前面の開口があり、暖炉同様、熱効率が低くなります。
直接炎を眺めたり、薪の香りなど、暖炉のような楽しみ方ができます。


さらに、燃焼効率をよくするため、各メーカー工夫しています。
耳にしたことがあるかもしれません・・「二次燃焼」です。
これは一次燃焼によって放出される未燃焼ガスを燃やすことで、完全なものに近づけます。

クリーンバーンは触媒を用いず、二次燃焼の空気を注ぎ込むことで燃焼効率を高めます。
煙突の汚れも少なく、メンテナンスも楽になります。
煙もほとんど出ない?ので、住宅密集地にも適しているかもしれません。

コンバスターと呼ばれる触媒を利用して、二次燃焼させるものもあります。


あとは、
オーブン付のものとか、クッキングストーブとか、
煙突が後ろから出ているので、上面にお鍋が置きやすいとか・・ありますが、
ポイントは素材、種類、燃焼方式、この3点です。


燃焼方式だけはよく確認したいところですが・・


やっぱりデザインですよねぇ!


好きなもの、きれいなカタチのものを置きたいものです。


【 家づくりの極意 vol.11 】

薪ストーブ選び・・燃焼方式だけは気をつけて、まずは見た目から入るべし!


次回は、『仕上材はどうする?』

床、壁、天井に・・リビング、キッチン、浴室、寝室・・部屋もありますし、
ワンちゃんもいます・・(悩)


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