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鈴木 宏幸
スズキ ヒロユキ
(
建築家
)
アトリエ137
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軽井沢Sさんの家づくり 『設備はどうする?』
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家づくりのプロセス
軽井沢Sさんの家づくり
2009-12-22 08:00
『設備はどうする?』
現代住宅では設備のよしあしが、
そのまま建物のよしあしにつながってしまう場合もあります・・
それくらい設備に求められるものが大きくなってきているとも言えます。
設備機器を選ぶにあたって、大切になってくるのが、
「熱源を何にするか」
最近ではオール電化住宅もありますし、
都市ガスのあるエリアでしたら、それも魅力的です。
設備選びは熱源選びと言ってもよいかもしれません。
さて、Sさんは・・
「コンロはガス」
「冬の暖房は薪ストーブで!」
(補助用に灯油式ファンヒーターを設置できるようにしておく)
というご要望。
まずは熱源・・
寒冷地では給湯や暖房設備の熱源は、
ランニングコストの一番かからない「灯油」にするのが一般的です。
Sさんのお宅も例にもれず、灯油を採用しています。
Sさんのお宅では基本的な暖房設備が薪ストーブですので、
それほど大きな差はないかもしれませんが、
補助暖房用に灯油ファンヒーターを入れるかもということもありましたので。
写真右のほう・・灯油のタンクを置くスペースをつくっておくことも大切です。
特に雪の降るエリアでは屋根の下に入れたいですね。
続いてコンロ・・
火で調理したいというのが一番ですが、
「LPGなら災害時にも火が使える」とSさん。
迷わずガスを選択されました。
そして2年後、この考えは正しかったことを証明します。
かなり強力な台風が軽井沢を襲ったのですが、
一部エリアでは長く停電の状態が続き、Sさんのお宅でも2〜3日続いたそうですが、
火が使えましたので、食事をしたり、それなりに生活できたようでした。
正解!正解!
しかし・・「お湯が使えない」
給湯器は電気がないと、着火しないのです・・ (ノ_・。)
都市ガスのあるエリアでは、「熱源はガス」という選択肢もありますし、
潜熱回収型の給湯器とか・・
また深夜電力を利用した蓄熱式の暖房設備も普及してきていますので、
寒冷地でもオール電化ということも考えれる時代になってきました。
選択肢がどんどん広がっている時代だからこそ、
設備機器そのものはもちろん、熱源をどうするかというのも大切です。
Sさんの家は軽井沢ですので、冷房は不要・・風通しを考えて計画。
暖房は薪ストーブ!
冷暖房をどうするかは、熱源をどうするかにつながっていきます。
【 家づくりの極意 vol.8 】
設備選びは熱源選び・・機器だけでなく、熱源も考えるべし!
次回は、『内断熱?外断熱?』
高断熱・高気密とか、外張り断熱とか・・いろいろ言われてますねぇ。
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