対象:ペットの医療・健康
ご質問がございます。
マルチーズとシーズーのミックス13歳女の子です。
昨日の朝から排尿の際、陰部をティッシュで拭くと血がつくようになりました。よくよく陰部を見てみると銀杏ぐらいの大きさの真っ赤な袋のようなものが陰部から出ています。
それはひっこむ時もありますが、今はずっと出たままの状態です。昨日は掛かり付けの獣医の病院は休診でしたが急遽診ていただくことになり連れていきました。
先生は「おそらく腟過形成ではないか」とおっしゃっていました。急を要する手術ではないが切除した方がいいとの事でした。
その際、避妊手術もしないとまた再発する可能性があるともおっしゃってました。そして手術をしないまま発情を迎えると今出ているポリープが一時的ではあるがものすごく大きくなるということでした。昨日の処置と致しましては出ているポリープを陰部に戻し、止血剤と消炎剤を頂きました。ひっこめたポリープはまた出てくるかもしれませんとの事で家に帰りましたが、帰ってみてみるとすでに出ておりました。気になるのかそこをなめてばかりいるので今はオムツをしております。
13歳と高齢で、しかも肝疾患を持っており(肝臓の数値は600〜900程です)現在は投薬と食事療法でその治療中です。
全身麻酔の危険性や開腹手術による身体へのストレスも心配です。
このような高齢での膣過形成への手術は得策でしょうか?
しない方がいい場合があるとしたらそれはどういう状態の時でしょうか?
また、こういった手術を得意とされる専門の先生はいらっしゃいますか?
ご回答の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
補足
2009/08/27 10:26現在出たままの固まりは黒ずんできておりかなりの悪臭を伴っています。
主治医はこのまま腐って取れてくれるといいんですが。との事でした。
あと、一時的な対処として原始的ではあるが出ている固まりの上部を紐でしばり落とす方法もあるとご提案されました。ですがこのやり方だと落ちた箇所から感染症を起こす可能性もあるとの事でした。
はっきり言って何が得策かわかりません。この原始的なやり方が一番負担が少なければまずはこの方法でどうかと考えております。
感染症以外で懸念すべき点はございますでしょうか?
makotorinさん ( 京都府 / 女性 / 33歳 )
回答:2件
膣壁の線維腫
恐らく、良性の線維腫だろうと思いますが、単発のものと多発性のものがあります。 また、キノコ状の有頚のものと、べたっと盛り上がっているものとがあります。 御質問の文章からは、単発性の有頚のものと思われます。 もしも、根っこが見えるようでしたら、その部分に局所麻酔をして、レーザーメスや、レーザーピンセット、超音波メスで切除ができます。 京都でどの病院がレーザーメスをお持ちかは、京都にある飛鳥メディカルという会社にお問い合わせ頂ければ、教えてくれると思います。 また、超音波メスに関しましては、HPを探していただくしかないかも知れません。
とても原始的な方法ですが、線維腫の頚の所を糸で縛るという方法は決して悪い方法ではありません。 縛った上部が次第に壊死してきて、頚が細くなると、きつく縛り直す必要があるケースも出てきます。
膣壁は筋層が厚いので、 炎症が粘膜面から筋層を突破して、さらに深層まで波及していくことは、まずないと思います。 抗生剤をしっかり飲んでいれば大丈夫だと思います。
評価・お礼
makotorinさん
井上先生、ご回答ありがとうございました。
また、この度は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
そうでございますか、糸で縛る方法はそれほど危険な処置ではないんですね。
主治医からは、
●糸で縛り腐って落ちるのを待つ
●局所麻酔でできるだけ根っこに近いところで焼く
●全身麻酔で膣を開きポリープ切除
●全身麻酔で膣を開きポリープ切除と同時に避妊手術
の4つの方法を提案されました。
どれが13歳の高齢犬にとって負担が少なくかつ予後の状態も良好なのかが決断しきれない状態です。
レーザーメス、超音波メスに関しましてはご教示いただきました飛鳥メディカルに問い合わせてみます。
ありがとうございました。
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RE:腟過形成について
膣に発生する腫瘤としましては、腟過形成、または膣の腫瘍の可能性があります。
腟過形成は、腟粘膜の一部が腫脹した状態であり、発情周期に伴い、増大、縮小することもあります。粘膜の外界への露出は乾燥、炎症、うっ血等を引き起こし、壊死することもあります。通常、治療の第一選択は避妊手術となり、手術後、腫脹した腟粘膜は退縮します。
腟粘膜の外科的切除は、退縮期であるにもかかわらず退縮していない場合、粘膜が壊死している場合、腫瘍の可能性がある場合におこなわれます。第一選択となる避妊手術は一般的に実施されている手術ですが、腟粘膜の切除に関しては、大きさ、発生部位、周囲の粘膜の状態などにより、手術が困難なケースもありますので、担当医とご相談の上、必要であれば大学病院などの専門医を紹介して頂いてはどうでしょうか。
また、肝疾患では、麻酔のリスクや止血異常などの問題がでてきます。高齢では、心疾患も併発していることがあります。まずは、肝臓や心臓を含めた事前検査を行い、麻酔が可能かどうかを判断し、それを踏まえて再度、担当医と相談されてはいかがでしょうか。
評価・お礼
makotorinさん
●●先生、ご回答ありがとうございました。
昨日腟脱し壊死していた部分を切り取られるという処置をしていただきました。(麻酔なしでその場で診察台の上でされました)
肝臓が麻酔に耐えうるかどうか、そして心臓の肥大がないか等もう一度先生と相談して慎重に決めたいと思います。
ありがとうございました。
makotorinさん
ありがとうございました。
2009/09/01 09:51●●先生、ご回答ありがとうございました。
昨日腟脱し壊死していた部分を切り取られるという処置をしていただきました。(麻酔なしでその場で診察台の上でされました)
肝臓が麻酔に耐えうるかどうか、そして心臓の肥大がないか等もう一度先生と相談して慎重に決めたいと思います。
避妊手術という開腹手術はやはり年齢的にも怖いので、まずは全身麻酔で、膣部分を切り開き出ているポリープを切ってもらい、それを病理検査に出して悪性か良性かを調べたいと思っています。
●●先生、ありがとうございました。
makotorinさん (京都府/33歳/女性)
(現在のポイント:-pt)
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