対象:住宅設計・構造
このたび建売住宅(木造2階建)を契約し引渡し前のチェックをしに現地に行きました。
すると1階に2箇所水溜りを発見。ちょうどエアコン設置予定部分下の床です。
その日はちょうど台風9号の豪雨のさなかでした。
とりあえず床の養生をし後日売主、HM立会いのもと原因究明となりました。
本日原因と思われる『エアコンの室外機につながる管の穴』に外壁側から15分程度水をかけてみました。
(室内側は壁中が覗けるようコンセント部分を取り外しました)
すると躯体内に水が流れてきていることが判明しました。
ひっきりなしにポタポタという感じです。
どうもそこを伝って室内に水が入ってきたようなのです。
壁の断熱材などは湿っている状況でした。
この物件は築後1年半経過しており、今回のような豪雨は滅多にないものの雨が降るたびにこれに近い事態になっていたかと思うと正直鳥肌が立ってしまいます。
売主・HMは瑕疵を認めておりこのエアコン管の穴がある壁の全面改装をしたうえで物件の減額を提示してきております。
こちらとしては入居前にわかってよかったと思う反面、新築なのに改装した家を購入すること、今後ほかにまだ不具合が出てくるんではないかという不安があります。
地元ではしっかりした工務店と名の通っているHMだけに建売とはいえ信頼していたのでショックでなりません。
こういった事例は多々あることなのでしょうか?
また改装したことにより躯体への水の浸入の被害はきれいに元通りになるのでしょうか?
今後住んでいく上でカビや腐りなどの影響はありますか?
減額の価格はまだ決定しておりませんが購入するならどの程度まで交渉できるのでしょうか?
個人的には物件価格の10%の値引きを希望しております。
長文にて申し訳ございません。
素人ですので不適切な用語の使用がございましたらお許しください。
悩みすぎ子さん ( 神奈川県 / 女性 / 35歳 )
回答:4件
引渡前の不具合
アネシスプランニングの寺岡と申します。宜しくお願いします。
ご質問の件ですが、漏水の問題はその原因の究明には難しいものがあります。
原因はエアコンからのものか、それ以外のものかもしれません。
水が建物内に侵入する場合は、色々想定できますので1つ1つ確認することが必要でしょう。
業者は、漏水に関してはあとあと面倒が起きないように、工事中のチェックは入念にしているかと思いますが、ちょっとした施工ミスで起きる場合が多く、メーカーの大小に関わりなく起きる場合があります。
この物件は、築後1年以上経過しているので、ご承知のように新築とは言えません。
築後の建物の管理が悪いと不具合も発生しやすいので、瑕疵担保責任の問題はきちんと確認しておくことです。
また、売主が途中で変更になっているケースは、アフターサービス等の保証期間や内容を確認するべきでしょう。
今後の対処に関しては、契約を履行されるのであれば漏水の原因を明確にしてもらい,影響を受けた部分はすべてやり替えてもらうことです。
また、引き渡し後の不安があるようでしたら、契約を解除して手付金も返還してもらうことでしょう。
いずれにしても、原因を究明した上で今後の対応を検討すべきでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
詳しい説明が必要でしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
宜しくお願い致します。
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回答専門家

- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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床下の状況も確認した方がいいですよ
文面を拝見しましたが、引き渡し前の水漏れショックなことと思います。
他の建築家の方も書かれていますが、慎重な対応が必要でしょう。
壁の中をつたって、水が部屋内に入っているのでしたら、壁の中をつたって土台まで水が垂れている可能性もあります。1年半、そういう状態が続いていたら、土台や床下が漏水で湿気てカビが生えるような状況も生まれている可能性もあるでしょう。
慎重に行かれるのでしたら、床下なども合わせて調べると良いと思いますよ。
購入に関しても、それらを踏まえて購入するかどうか?改めて考えることをお奨めします。
八納啓造
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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志田 茂
建築家
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冷静に状況確認を
志田茂建築設計事務所 志田です。
お気持ち・・・お察し致します。
値引きについては、正直に、今のお気持ちを話をされ、先方の誠意を示してもらうしかないですね。
本当に楽しみしていた気持ちをくじかれてしまったのですから、それを、どれだけ、向うが感じようとするかどうかにかかっていると思います。
どんなに有名な会社であっても、、かならず「問題がある」ものの話は出てきます。「名前=確実」ではありません。
「水漏れ」の場所はわかっても、その原因は、わかったのでしょうか?
『エアコンの室外機につながる管の穴』とは、<エアコンスリーブ>と言ってますか?
それだとして、壁に穴を開けた部分ですから、コ―キングなどの処理をしていなかったから、と思われるのですが、そうゆう<防水処理をしていなかったから>という事でしょうか?
だとすれば、他の部屋の、エアコンスリーブ、換気扇等外部のフードの部分など、壁に穴を開けてある部分も点検確認してもらったほうがいいかもしれません。
その1か所だけだならいいですが。。
その部分のある室内側一面のボードをはがし、断熱材を取り換え、場合によっては床材の貼り直しなど必要でしょう。
構造材については、その時に、状況を確認するしかありません。
1年半の間に、そのような状況が度々あったとは思えませんが、もしその水漏れの繰り返しによってカビなど生えているのなら、まず、現況で、カビが見え、匂いがするはずです。
施工ミスですので、場合によっては、契約解除も見据えて、冷静に状況の判断と対応をしてください。

横山 彰人
建築家
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状況の確認を専門家と一緒に
横山彰人建築設計事務所の横山です
お気の毒としか言いようがありません。お気持ちはよく分かります。
間違いなく施工者側のミスだと思います。この場合状況からして構造の柱や土台まで傷んでいるとは思えませんので、契約を解除するかお金で解決するかのいずれかになります。
減額の金額は特に決まっておりませんので、減額の金額を提示しながら納得のいく金額で和解することになるでしょう。
しかし原因の究明と、壁を開けて状況の確認とどのような対処の工事をするかは、知り合いの専門家に同行してもらった方がいいでしょう。
その方が安心ですし、精神的な金額も含め、減額の折衝にも有利なはずです。
お知り合いの建築家がいなければご連絡ください。 ご協力出来るかと思います。
上手く解決できればいいですね。
横山彰人
(現在のポイント:-pt)
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