対象:住宅設計・構造
新築住宅を検討しています。
建築条件付きの土地を契約するので、建築会社は決まっております。その建築会社は、木造で梁を鉄骨で強化した工法を採用しており、外張り断熱を最近の売りにしています。
外張り断熱の外断熱材は、「押出し式ポリスチレンフォーム3種b」で、厚みが3センチ。耐力壁にもなる構造用合板に工場で張り付けてある工法です。
4地域(外張り断熱のみ)のモデルプランで、Q値2.38。C値目標値が1となっています。
当方、4地域在住で、床面積40坪程度の総2階を希望しています。
カタログ上のモデルプランのとおりの性能があればそこそこの断熱性能はあると思います。
ただ、吹き抜けを作り、1階全部と2階の廊下まで併せて冷暖房をすることを希望しています。また、防音も考慮すると外張り断熱3センチのみではこころもとなく、できれば、オプションの充填断熱併用でお願いしたいと考えております。カタログでは、2地域仕様となっています。この場合の内断熱材は、「フィルム付きロックウール(0.038W 55ミリ相当)」となるようです。
そこで、最も心配しているのは、壁内結露です。構造用合板で躯体を覆っているうえ、断熱材が外側に張り付いているので、外壁側への透湿性はほとんどないと思われ、内部結露が気になります。
一方で、外断熱を施工しており、気密性もある程度確保しているので、構造用合板の温度は、外気温にあまり左右されず、したがって、露点に達することもなく、壁内結露はほとんどないのではないかとも期待しています。
実際、外断熱で、C値が1以下だとして、充填断熱を併用することにより内部結露するものでしょうか。結露の危険があれば、充填断熱併用は却下し、冬寒くなる可能性のある吹き抜けプランも再考が必要ではないかと思っています。
換気は、第三種換気を考えています。充填断熱施工における気密施工の確実性については、現場を見ておりませんので、わかりませんが、あまり期待はしていません。
taniyamaSYO112さん ( 鹿児島県 / 男性 / 36歳 )
回答:2件
断熱等級レベル
補足のところに参考になりそうなHPのリンクを貼っておきます。
まずは、断熱等級をどれにするかを選んでください。
断熱等級2(旧省エネ基準)
断熱等級3(新省エネ基準)
断熱等級4(次世代省エネ基準)
そのランクと使用する断熱材のクラスで、壁以外も含めた各部位の断熱材の
厚みが変わってきます。
B種の断熱材で30mmということは、この表にはありませんが等級2のようです。
異種の断熱材を組み合わせるのは、どの等級になるのか計算が非常に面倒になる
と思います。
D種なら30mmでも等級3になります。壁パネルがそれしかないのであれば
別のパネルメーカーにしたらどうでしょうか。
繊維系の充填型断熱材の場合は、室内側に気密ビニールを貼らないと躯体内結露
の危険があります。
この場合の気密は、ここでとれてないと意味がありません。
いずれにしても、同種の断熱材と工法で計画されるのが望ましいと思います。
評価・お礼
taniyamaSYO112さん
2011/04/21 22:08ありがとうございました。
「繊維系の充填型断熱材の場合は、室内側に気密ビニールを貼らないと躯体内結露
の危険があります。
この場合の気密は、ここでとれてないと意味がありません。」
まさに、この点が気になっていました。
断熱性を重視するあまり、構造用合板が結露しては、元も子もないので、充填断熱は慎重に検討しようと思います。
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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下大園 幸雄
建築家
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断熱材の効果
ログ家設計の下大園です。
最も心配しているのは、壁内結露です。についての参考意見
4地域で外張り断熱で施工の場合はは現状の使用でも十分だと思いますが、壁内結露の可能性は有ります。内部の温度と通気層の温度差20度前後と湿度で可能性は有ります。
対応としては、構造合板を防腐処理剤にするか内部充填断熱のに空気層を的確に確保する。
また、充填断熱の防湿フィルムは実際施工の制度はカタログのようには行きませんので、防湿フィルムを更に施工するようにしました。(自身で施工しての実感です。)
建設地が、鹿児島の場合は、サッシの断熱性能を高める事と特に床の断熱性能強化+機密ルイルムを優先してその後に余裕があった場合内部充填を提案いたします。
自然換気も検討されたらと思います。 夏は床下の冷機利用、排気は吹き抜けの高い所に排気窓かトップライトで部屋中が自然換気可能です。参考までに
設計段階で施工店の方と十分打ち合わせと了承の基に着工してください。
補足
断熱効果と機密性が高くなる住宅の場合は、シロアリ対策は重要です。
評価・お礼
taniyamaSYO112さん
2011/04/21 22:03ありがとうございました。
サッシは、標準で、アルミ樹脂混合LOW―Eサッシになります。
今後、オール樹脂サッシも検討し、併せて、床下と天井の断熱強化も図りたいと思います。
壁内結露については、対策を施工業者に確認してみます。
(現在のポイント:-pt)
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