はじめまして。32歳男性です。
僕は二十歳を過ぎた頃から、他人と食事をする事が困難になってしまいました。
特に上司や尊敬する人、女性との食事は困難です。
「食べなきゃ」と思えば思うほど食事が喉を通りません。
酷い時には、手先の痺れや発汗もあります。
お腹が空いていない訳ではないのですが、いざ食事となると急に食欲がなくなります。
食が細い訳でもなく、一人の時はしっかり食べます。
仕事で取引先と会食したり、上司にお昼を誘われたりしますが、いつも「お腹の調子が・・・」とか「歯の治療中で・・・」などと嘘をついてその場から逃れています。
こんな状態を一生背負って生きて行くのかと思うと、とても辛いのですが、これは病気なのでしょうか?
また、病気だとしたら適切な治療法はあるのでしょうか?治るのでしょうか?
たまぞうさん ( 東京都 / 男性 / 32歳 )
回答:2件
過去の会食のトラウマ分析+身近な人で予行演習を
他人と食事をする段になると急に食欲がなくなり、手の痺れや発汗を伴うというのは、「会食」ということを過剰に意識するあまり、自律神経のうちの交感神経が優位になって、食事を楽しむことからはほど遠い状態に陥ってしまっていると推察されます。
相手が目上の人や女性の場合はなおさら「食べなきゃ!」と身構えてしまい、かえって症状を悪化させてしまうようです。食べなきゃ→緊張→食べられない・・という悪循環に陥ってしまっております。
一方で自分ひとりの場合には、しっかり食べられるのですから、胃腸に病気があるとか、拒食症だとかいう話ではありません。会食は毎日あるわけでもないでしょうから、とりあえずは栄養不足などの心配はないと思います。
このような状況に至った経緯として、過去に「会食」にまつわる苦い体験があったのでしょうか。例えば大切な人との会食の席で、マナーなどの点で恥ずかしい思いをしたとか、同席者から辛い言葉を浴びせられたとか・・
そのようなトラウマが背景にあるとすれば、その過去の出来事を振り返り、具体的にその場面をありありと想起してみる、というのも一つの解決方法です。その出来事を冷静に客観的に分析することで、結局は取るに足らないものだったことが、多くの場合わかります。
もっと身近な方法として、それほど緊張しない相手と「会食の練習」をするのはどうでしょうか。同性の同年代の人、例えば同級生などを相手とし、先ずはお茶会か飲み会にします。最初は無理に食べる必要はありません。ポイントは、食べることよりも「楽しむ」ことです。
慣れてきたら、少しずつ食べていきます。もっと慣れてきたら、少し上の人や女性と食べます。こうやって、徐々に練習を積み重ねていけば、自ずと自信がついてくるのではないでしょうか。
回答専門家

- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
あなたの自然治癒力を引き出し心身の健康づくりをサポートします
病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。

長江 信和
心理カウンセラー
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【可能性として】
10年以上も、他人との食事を避けていらっしゃるのでしょうか?こうした状態が一生続く、と考えてしまうと、辛くなってしまいますね。十代の頃は、大丈夫だったのでしょうか?友人や家族との食事は、問題ありませんか?
一般論となりますが、目上の人や異性が苦手で、食事をともにするのが難しい、というのは、対人不安によく見られる傾向です。会食の場面を想像すると、相手の視線や評価が気になったり、相手に迷惑をかけるような気持ちになったりすることはありませんか?対人不安傾向は、20代のはじめをピークとして、徐々に軽減することが知られていますが、対人場面を避けるという行動(回避行動)が習慣になっていると、慢性化することがあるのです。
対人不安が著しい場合は、社会不安障害(社会恐怖)の診断名がつくケースもあります。いずれにしても、他者からの評価に関わる不安を下げるアプローチ(抗不安薬や認知行動療法)や、評価不安そのものを受け止めるアプローチ(森田療法)が効果的とされています。お辛い状態が続いたり、お仕事や生活に支障が出たりする場合には、精神科治療やカウンセリングをご検討いただくのがよろしいでしょう。ご参考いただければ幸いです。
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