過去の会食のトラウマ分析+身近な人で予行演習を
他人と食事をする段になると急に食欲がなくなり、手の痺れや発汗を伴うというのは、「会食」ということを過剰に意識するあまり、自律神経のうちの交感神経が優位になって、食事を楽しむことからはほど遠い状態に陥ってしまっていると推察されます。
相手が目上の人や女性の場合はなおさら「食べなきゃ!」と身構えてしまい、かえって症状を悪化させてしまうようです。食べなきゃ→緊張→食べられない・・という悪循環に陥ってしまっております。
一方で自分ひとりの場合には、しっかり食べられるのですから、胃腸に病気があるとか、拒食症だとかいう話ではありません。会食は毎日あるわけでもないでしょうから、とりあえずは栄養不足などの心配はないと思います。
このような状況に至った経緯として、過去に「会食」にまつわる苦い体験があったのでしょうか。例えば大切な人との会食の席で、マナーなどの点で恥ずかしい思いをしたとか、同席者から辛い言葉を浴びせられたとか・・
そのようなトラウマが背景にあるとすれば、その過去の出来事を振り返り、具体的にその場面をありありと想起してみる、というのも一つの解決方法です。その出来事を冷静に客観的に分析することで、結局は取るに足らないものだったことが、多くの場合わかります。
もっと身近な方法として、それほど緊張しない相手と「会食の練習」をするのはどうでしょうか。同性の同年代の人、例えば同級生などを相手とし、先ずはお茶会か飲み会にします。最初は無理に食べる必要はありません。ポイントは、食べることよりも「楽しむ」ことです。
慣れてきたら、少しずつ食べていきます。もっと慣れてきたら、少し上の人や女性と食べます。こうやって、徐々に練習を積み重ねていけば、自ずと自信がついてくるのではないでしょうか。
回答専門家

- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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この回答の相談
はじめまして。32歳男性です。
僕は二十歳を過ぎた頃から、他人と食事をする事が困難になってしまいました。
特に上司や尊敬する人、女性との食事は困難です。
「食べなきゃ」と思えば思うほど食事が喉を… [続きを読む]
たまぞうさん (東京都/32歳/男性)
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