対象:投資相談
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手持ちのファンドの今後の見通しについて、お聞きしたいのですが宜しくおねがいします。
「ドイチェ・ロシア東欧株式ファンド」「ドイチェ・グローバル好配当ファンド」ですが、
それぞれ購入価格の18%と37%となっております。
売却時期をのがしてしまい、現在に至っておりますが、年内までの売却を考えております。
「ドイチェ・ロシア東欧株式ファンド」は売却しても60万程度ですので、このまま持ち続けるのも一つかと迷います。今後の見通しと万一途中償還になったとき、ほとんどゼロになってしまうのでしょうか。
「ドイチェ・グローバル好配当ファンド」についても見通しについて御願いします。
難しい質問だと思いますが、宜しく御願いします。
ひろ3さん ( 神奈川県 / 女性 / 60歳 )
回答:4件
2つのファンドの特徴を再確認してください
ひろ3様 バームスコーポレーションの杉山と申します。
一般的に、ロシアの経済は原油に依存しています。昨今の原油価格の下落により一番大きな影響を受けているのはロシアです。その影響で、ロシアの金利は13%にもなっています。短期的、かつ、劇的に回復することは厳しいかもしれません。
ファンドの下落は仕方がなかったと思います。運用会社がどのような運用方針を採っていたとしても、買いのみの(普通の)投資信託であれば避けられないものでしょう。
それを避けるには方法は2つ。一つは最初から投資しないこと。そして、もう一つは空売りができるファンド、つまり、ヘッジファンドに投資すること。
グローバル好配当に関してですが、高配当(「好配当」は造語です)の株式は、株価自体の成長が望めないので、その分、配当で株主にお返しすることによって株価を維持しています。具体的には、金融株や公益株などが該当します。
普段は比較的値動きの少ない大手金融機関の株価も大きく変動したことから、(ファンドは)かなり影響を受けたのかもしれません。
また、為替も影響します。最近の市場では、株式市場がよくないと円高になる傾向があります。日本の投資家が海外に投資していることを考えると、為替も株式も同じ方向に動いています。よい時は良いけど、悪いときはとてもたいへんという状態です。
こういったことを考えて投資継続の可否を考えてみてください。
途中償還についてですが、これはオプションが内在されている場合とは違います。オプションが組み入れられている場合には、ノックアウト価格に触れると、嬉しくない条件を押し付けられることになりますが、投資信託の償還というのは、持っている資産をすべて投資家に返すだけです。通常の基準価額の計算+α程度の差異しかないと考えてください。
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今後の考え方について
ひろ3様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナー(IFA)の森本直人と申します。
ご相談の「ロシア東欧株式ファンド」は、購入価格の18%とは、-82%という意味でしょうか。
激しく値下がりしていますね。
特に、ロシアの株式市場は、金融危機の影響をもろに受けて、一時取引停止に追い込まれるほどでした。また、原油価格の下落によるダメージも大きいと思います。
新興国市場は、変動幅も大きいため、あくまで分散投資のひとつとして、ポートフォリオ全体の1〜2割程度に抑えるべきだったかもしれません。
ロシアは、しばらく低迷するかもしれませんが、国土が広大で資源の豊富な国です。将来、エネルギー不足の問題が出てきた時に、また、存在感を増してくる可能性もあります。
もし、あと15〜20年持ち続けられる資金でしたら、持ち続ける選択もあると思います。
途中償還になってしまった場合は、償還時の時価(利益がある場合は、税引き後)で戻ってきます。
「グローバル好配当ファンド」は、配当利回りに着目したファンドですね。
世界各国の株式に分散投資をしています。
今は、世界同時不況に入ってしまったので、しばらくは、大幅な値上がりは、期待できませんが、配当金が、まったくなくなることは、考えにくいです。
仮に、世界の株式市場が、10年低迷したとしても、10年持ち続けていれば、少なくとも配当金の分で、今よりは、プラスになる可能性が高いのではないでしょうか。
各ファンドの運用レポートなどもご覧になってください。
以上、ご参考にしていただけると、幸いです。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
-
私の対応と分散投資のお勧め
ひろ3様
初めまして。オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
償還の際には、ゼロには為りません。原則当該投資信託の精算日の資産残高(当日の基準価格に準じます)で償還されます。但し、償還差益がある場合は税金を引かれた金額が入金されます。
従いまして、現時点で償還されると17%と37%に近いものです。
なお、個々のファンドの基準価格の将来見通しは予測がつきません。現在の価格を基準として、上昇も下降も有ります。が回答になります。但し、宜しければ私の対処をご一読下さい。
グローバルな株価大暴落と為替大変動に「やせ我慢」も大切
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/40303
現況が落ち着いた後に、投資・運用を継続される場合は、資産配分(アセットアロケーション)を決定されリバランスをお勧めします。
様々な実証研究によれば資産運用の成果の91%は資産配分によって決まると報告されています。
私は、手元資金の急な資金の必要性も考慮して、1.定期預金(ネットバンクが金利が高めでお勧めです)、2.日本債券(国債)、3.日本株式、4.外国債券、5.外国株式、5資産クラスへの投資配分をお勧めします。そして、どの程度まで損失をしても良いのかなど、リスクとリターンを考慮した、国内と海外の比率、株式と債券の比率、新興国の全体に占める割合などを検討して資産配分をご決定下さい。
アセットアロケーションのリバランス
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/42622
私のHPに資産配分検討表とともに、年金を運用している、国民年金基金連合会(均等配分型)、企業年金連合会(株式重点型)、年金積立金管理・運用(独行法)(日本債券型)の資産配分、各資産別の期待リターン(収益率)を掲載しています。宜しければご一読下さい。
http://www.officemyfp.com/assetclass-1.html
補足
また、ご存知の通り、現代ポートフォリオ理論によれば、最も効率的な投資方法は、インデックス・ファンドをなるべく安く購入して、長期間保有し続けることとされています。
従いまして、各資産クラスを対象としたインデックス・ファンドでの資産配分をお勧めします。
なお、土曜日に下記のセミナーを開催します。
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/41883
吉野 裕一
ファイナンシャルプランナー
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日本より不況な世界各国下ですので。
こんにちは、ひろ3さん。
''FP事務所 マネースミス''の吉野裕一です。
現在、日本も大不況と連日ニュースで言われていますが、世界ではもっと不況だと言われています。
米国も不況なのですが、欧州も相当落ち込んでいるようです。
ですので、お持ちのファンドは、そういった大不況のあおりを受けて大暴落しているものと判断します。
早期償還になった場合は、ゼロにはなりませんが、大幅なマイナスにはなってしまいますね。ただ、今の現状で言えば、他の価額も下がっていますので、そのファンドの良し悪しを確認する必要があるでしょうね。
モーニングスター社やリッパー社といった第三者機関の評価会社がありますので、そちらも参考にされてみてはいかがでしょう。
また、今後の見通しは難しいと思いますが、このままずっと景気が悪いままというのも考えられないと思いますし、今必死になって世界各国の政府も景気対策をとっています。
来年になるとすぐに景気が良くなるとは言いませんが、こういった景気対策などが少しずつ効果を出してくるものと思っています。
保有ファンドの保有目的を再確認されて、売却か保有か、またはファンドの見直しをされると良いと思います。
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