プードルの散歩について。

お散歩で、震えが来るのが先天性心疾患が原因だとしますと、相当重度であるでしょうから、お部屋の中でも何らかの症状を示すと思います。ご心配なら、お近くの動物病院で、血液検査、レントゲン検査、超音波検査をお受けになられれば、確定診断が出ると思います。

公園デビューは早いほうが、打ち解けやすいのですが、感染症がありますのでご心配なのでしょう。全く他の動物(犬、猫など)と接触がなく、人の間だけで長く暮らしますと、他の犬とのコミュニケーションが出来ないワンちゃんになってしまいます。同じ小型犬の同じくらいの月齢のワンちゃんや、逆に同じ大きさのベテランワンちゃんと少しづつ接触させてあげてください。

ご相談のフ゜ート゛ルは4ヶ月齢ということですので,16週齢になります。
一般的には3〜12週齢は社会化期といわれており、見知らぬものや人に対して積極的に接触を図ろうとすることから、いろいろな物事に馴れやすい時期といわれています。しかし、12週齢を過ぎた子犬は傾向として、見知らぬ人や環境に対して恐怖心を抱くようになるといわれています。
また、循環器系の疾患を心配されているようですが、ワクチン接種を受けられたかかりつけ先生の診断はいかがでしたか。その際に身体検査をし、心雑音があれば、お話があると思いますので、なければ、今はその可能性は少ないと考えられます。
これまで飼育されてきた環境では、様々な刺激に対する馴化が不足していた可能性があり、犬が不安を感じやすい状態にあると考えられます。
しかし、今から外の環境に馴れる事ができないと言うわけではありません。徐々に見知らぬ環境に馴れさせることによって、外が好きになってくれる可能性は十分にあります。そのためには、まずペットの不安の原因を探ります。
通常取られる散歩の手順は、家の中でリードを準備し、部屋から出て、玄関から外へ出る...という流れになると思います。散歩に出掛けようとするとき、どの辺りから不安をいだいているかよく観察し、確認してみましょう。
そして、不安を見せないところを探り、そこから徐々に外に出ることへ馴らしていきます。震えたり、座り込んだりと不安な様子を見せなければ、褒めてペットの大好きなもの(例えばおやつなど)をあげ、ここは安全で嬉しい事が起こる場所だという印象を与えていき、徐々に外に出していくようにします。重要な事はペットに恐怖や不安を与えない事です。今の時期に体験した恐怖は、生涯にわたって記憶されやすいので、注意が必要です。少しでも不安な様子を見せるようであれば、不安を見せないところまで戻り、焦らず根気よく馴らしてあげましょう。