対象:エクステリア・外構
回答:1件
深澤 熙之
建築プロデューサー
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ALC壁の事について
こんばんは。ムー様
はじめまして、深澤煕之です。
まず、補修メンテナンスALC壁の特性をまずお知りになってから、ご判断をされたほうが良いです。
現在、日本全国からのお客様の苦情相談で多い外壁の一つがALCです。
どういう苦情相談かといいますと、冬寒くてたまらない。カビが出てきて困っている、雨漏りを何回もコーキング等で補修していますが、雨漏りが止まらないといった内容です。
理由はALC壁の素材構造が原因です。
ALC壁の壁自体は沢山の気泡(すき間)がある構造になっており、その気泡(すき間部分)に外からの雨水や壁内の結露湿気等を吸いこんでしまう性質をもっており、
その水分が乾燥しないでいつもその気泡部分の中にある為、断熱効果がなくなり、しいてはカビが発生し、家の中に広がっていきます。
雨漏りをする場合はALC壁全体からしみ込むように入ってきますので、ひびが入っているところをコーキングをするだけでは、雨漏りはとまりませんし、カビ発生原因のじめじめした湿気や水分が常にALC壁の中に入り込んでいますので、その上に塗装しても解決はしません。
逆に塗装を手間をかけて完全に外から雨が入ってこないようにした場合、中に湿気を閉じ込めてしまい、今度は夏が暑く、カビ発生の原因になってしまいます。
塗装についての寿命は外から防水効果と考えた場合は通常の一般的な塗装で補修していくとしましたら、2〜3年に1回していかなければなりません。
また、手間をかけて施工した塗装であれば、4〜5年毎に塗装していかなければ、外からの雨を完全に守る事ができません。
理由:ALC壁やモルタル壁のような外壁は毛細管現象と言って、水分を吸いこんでしまう現象が大きい事が最大なる故なのです。
また、一般的な塗装の場合、売価の値段をおさえた金額(金額を低くおさえないと塗装工事をする人が少なくなる)でないと、塗装の注文が取れない為、
補足
塗装を施工費(職人の手間費)をかなり叩いて、施工をしていますので、塗装工事としては充分な工事を行われてないケースが多いです。
それ故、塗装の耐久年数が短くなっているのです。
何故そのようになってしまったのか?値段が安くて当たり前という意識が蔓延しているからなのでしょう!
塗装は1回で厚く塗りますとひびが入ってしまい、塗装としての効果はありません。
塗装は2回、3回、4回と下塗り、中塗り、上塗り、仕上げ塗りという工程をきちんと守って、施工していかないと塗装の耐久力はありません。
何故!?このように言うかといいますと、ある塗料メーカーさんが施工代理店に塗料メーカーとして、推奨している工程があるとします。
そこで、その塗料が耐久性が良く、塗料が高いものだとします、その工程でまともに施工すると塗料が高い上に施工費が高価ですと売価が高くなり、お客様にその塗装の良さをご理解頂けなかったとします。
そうなればお客様に何故高価なのか説明もできずに注文をとろうとすれば
値段を安くお客様に提示するには塗装の量を少なくして、塗装職人の施工費を安く抑えようと値段を叩きます。
結果、ここで手抜き工事が生まれます。
しょうがない、他の塗装屋さんの施工単価もこれと同じ単価の仕事しかないし・・・(とこういう方法で本当にいんだろうか?)と疑問視をしながら、塗装工事をしている職人があまりにも多いのが今の業界の現状なのです。
職人さんから実際に聞いている声が上記のような内容を多く聞いており、塗装してきたのに雨漏りした、シロアリが出てしまったという相談が多く出ています。
ですので塗装をされる場合はきちんと手間をかけて施工する事が重要なポイントです。
どうせまた塗装しなければならないからこっちにしようというご判断で塗装をしますと後で必ず後悔をされますので充分にご注意を下さい。
今のカビが出ている根本の原因をはっきりさせてその根本を改善する事が重要です。
(現在のポイント:-pt)
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