対象:住宅設備
回答:4件
1階ウッドデッキの維持管理について。
はじめまして。東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
店舗用として見栄えや安全性にご配慮され、新築時に言われたとおり9年間欠かさず防腐剤を塗り直してきたのに、との思いが伝わってまいります。ネット上の新築時保証、いわゆる10年の瑕疵担保責任を指していらっしゃるのではと推察しますが、その場合、対象は2009年10月以降引渡し、範囲は建物の構造耐力上主要な部分と雨漏りに限られ、残念ながらぷーさんたさんのウッドデッキは時期的、部位的に対象外となりそうです。もちろん新築時の契約で特別に保証を付けた場合は別です。
床板の裏側やその下の土台は防腐剤を塗りにくかったのでは? 地表面近くは湿気や雨の跳ね返りなどで傷みがちなのは木材の宿命。まずは床板再利用の可否と、再利用と全部作り直しとどちらが安いか、状況を整理されることをお薦めします。さらに同じ環境、同じ造りでは、9年後にまた同じ話が繰り返されましょう。木材をより傷みにくい材に変える、土台を金属の錆びにくい材に変えるなど、今後のトータルな費用を見据えてご検討されてはいかがでしょうか?
あまり前向きの話になりませんでしたが、多少なりともご参考になれば幸いです。
評価・お礼
ぷーさんたさん
2015/09/05 12:33早速のご回答くださってありがとうございました。
おっしゃるとおりの保証でできるのかもと思っておりました。ネットで別の業者に相談したところそのように言われて、
施工主以外がしても大丈夫ですか?と聞かれたからでした。
特別別途契約などはしてないと思います。
今の施工主に他のことでも不信感があってもしかして、不当請求?とか思ったからでした。
ちなみにこれからも家はちょこちょこ修理などが出てくるとおもいます。これからもずーっと施工主に依頼しないといけないんですかね?一般的にどうされてるんですか?
それと家にひびとかも出てきてるのは保証範囲内ですか?
そういうのも一般的に10年しか見てくれないのでしょうか?
回答専門家
- 大沼 徹
- (東京都 / 建築家)
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
横山 彰人
建築家
-
土台の部分補修という考え方もあります
残念ながら、腐っているところが主要構造部分ではないので、保証制度はありません。ウッドデッキの面積は分かりませんが、全部の土台が腐っているわけではないと思います。
表面材は使い、土台は傷んでいるところだけを取り替え、更に既存部分を含め、強い防腐塗装を塗ってもらったほうがいいと思います。文面を読むと、あまり親切な施工業者ではないようですね。
評価・お礼
ぷーさんたさん
2015/09/05 17:25主要構造とはどの部分をいうのでしょうか?
広さは玄関までにいくアプローチで階段3段上がって→ウッドデッキ4畳くらいの広さ→そして玄関ドアとつながります。もちろん室内の窓からデッキにも出れるようになってます。
部分補修ではまた同じように年月経てば腐食しますよね?店舗なのでそれが困るので悩んでます。
辻 唯寿
建築家
1
保証の対象如何だと思いますが・・・簡単に治せます。
はじめまして。名古屋の建築士 TREEHOUSE辻と申します。
新築やリノベーション、外構ウッドデッキの仕事もよくさせて頂いております。
久しぶりに回答させて頂きます。他の方もご回答のように
恐らく新築保証は建物の主要構造部や瑕疵(雨漏り等)などの
建物本来の機能部分に関してだと思います。
ウッドデッキは付帯工事で主要な部分ではないと考えます。
10年以内で腐ってしまうケースはウッドデッキではよくあるケースです。
一番の理由は予算と耐久性が大きく変わるからです。
数年で腐ってしまうものもあれば20年でも全く耐久性上問題ない材料もあります。
材料自体は5倍以上違うわけです。
仮に高額な費用をお支払いして10年保証でもついていれば別ですが
恐らくウッドデッキで保証を出す可能性は非常に少ないと思います。
一度保証や契約の内容をご確認してはいかがでしょうか?
又改修、補修に関しては全面的に作りなおすのがベストですが補修してある程度持たせることも可能です。もちろんご自身でやることも可能です。
まずウッドデッキを全部めくります。恐らくビスで止まっているだけです。ホームセンターでも借りれますのでインパクトや充電ドライバーで簡単に外せます。
次に全部めくれたら腐っている土台部分を確認します。
交換が難しければ補強という方法があります。最低でも桧やレッドシダーという材料で添え木して
止めます。
もし束(デッキを支える部分の足)が腐っていれば鋼製束で補強をします。
鋼製束はホームセンターでも売っている場合があります。
木で補強することも可能ですが鋼製束の場合は錆に対する配慮、木の場合は腐らないようにする配慮が必要です。特に地面についた部分です。
何箇所かわかりませんしどの程度の大きさかわかりませんが数万円でご自身で補修も可能と考えます。
もし予算的に厳しければチャレンジしてはいかがでしょうか?
作りなおさなくても補修、補強で5年の延命は可能だと思います。
ご検討をお祈りいたします。
ツリーハウス辻
吉田 武志
建築家
-
店舗ウッドデッキの考え方、材料の違い、造り方
栃木県宇都宮市で、新築注文住宅とリフォームを行う工務店、ヨシダクラフトを経営しています。吉田武志と申します。質問を読ませて頂きました。
新築住宅に対する瑕疵担保期間(10年間)の義務化があり、新築した住宅の主要構造部分に関して、完成引き渡し後から10年間になんらかの瑕疵(欠陥)が見つかれば、工務店や不動産業者に対して、無料補修などが義務づけられています。主要構造部分とは、壁、柱、床、はり、屋根又は階段などを言います。
ウッドデッキは主要構造部分でないので、上記の瑕疵保証義務の部分には含まれません。
普通に考えると施主負担です。
店舗のウッドデッキ等は、消耗品として考えているオーナーもいらっしゃるので、ウッドデッキの材料と造り方について書いてみます。
ウッドデッキの材料についてですが、SPF材等の安い木材を雨の直接当たる屋外で使うと、状況にもよりますが、5年も持たないと思います。SPF材とは、ツーバイフォーの材料として、ホームセンターなどで売られている、白っぽい木材です。消耗品として考えるならSPFで良いと思います。
しかし、雨の当たる屋外でウッドデッキを、なるべく長期間持たせたいなら、値段は高いですが、ハードウッドといわれているウリン(アイアンウッド)やイペを使うのが良いと思います。ただし、その木材も通常保証はしません。
ウッドデッキの造り方ですが、地面から近い場所でデッキを造る場合、当然ですが、雨水等による湿気の影響を強く受けます。できれば風通しのよいように土間とデッキになるべく隙間を造り、デッキをなるべく高くするのが良いと思います。出来ない場合は、束を鋼製の物にするなど、なるべく下地を腐らないものにするのが良いと思います。写真はウリンです。
ウッドデッキについてブログ書いています。http://blog.yoshidacraft.net/6179/
(現在のポイント:-pt)
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