対象:会社設立
教育関連(塾)の個人事業を営んで5年が経ちました。福祉関連(子供相手)の新規事業の立ち上げと同時に法人成りを考えております。現在の事業はパートナーと2人で立ち上げ、教室と事業所に使用している不動産(土地・建物)各々の名義になっています。新たな事業展開を予定している場所の不動産(土地と中古物件)も取得予定ですが法人名義と個人名義のどちらが良いのでしょうか?また、現在の事業所(個人名義)の不動産名義についても合わせて節税面から見てのアドバイスをお願い致します。
タイトルと異なりますが、株式会社と一般社団法人のどちらが良いか?
についても助言頂けると幸いです。事業内容はスポーツと学習の塾でフランチャイズ展開を夢見ています。新規事業内容は発達障がい児の放課後等ディサービス事業です。
ちなみに現在の年商は2500万円。必要経費の大半は人件費と建物を建てた際のローン返済で粗利は平均70~80万円程で半分は事業主利益、もう半分は給与としてパートナーに支払われるかかたちをとっています。
vitaku-minさん ( 埼玉県 / 女性 / 48歳 )
回答:1件
株式会社の法人名義がおすすめです。
vitaku-minさん、こんにちは。
法人成りに当たって、事業用の不動産の名義を法人名義にするか個人名義にするかという件と法人にするに当たり、株式会社と一般社団法人のどちらが税制面で有利かという件ですね。
まず、株式会社と一般社団法人のどちらが税制面で有利かという件です。
株式会社と一般社団法人では特に税制上の違いはありません。一般社団法人でも株式会社と同率の法人税がかかります。法人事業税、法人住民税、消費税も同様です。一般社団法人のうち非営利型法人の場合は収益事業のみの課税になりますので、この点では若干のメリットはあります。
しかし、一般社団法人には、解散した時に残余資産を特定の個人に帰属させることができないとか剰余金の分配ができないなどの制約があります(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji153.html#01)。現時点では問題とはならないでしょうが、将来資産や利益の分配でトラブルになった時の解決が難しくなる可能性があります。
一般社団法人は簡単に設立できる分、社会的な信用力は株式会社に劣ります。事業拡大をお考えとのことですので株式会社の方がおすすめです。
次に、事業用の資産の名義を法人とするか個人とするかです。
新たに取得する不動産については、法人の財務体質の強化という意味で法人名義の方が良いでしょう。融資を受けるときには有利に働きます。また、事業で発生する税金を分離することになるので、法人が赤字になった場合は税負担が少なくなる可能性があります。
既存の資産の場合は、現物出資・贈与・譲渡などの方法で会社の資産にすることになりますが、時価で評価されますので、vitaku-minさんが法人に対して時価で販売(贈与の場合は時価で取得して無償で贈与した形になります)したこととあまり違いはなく、法人と個人のどちらかまたは両方に税金がかかることになります(http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/kaisya/kaisyahou33/kaisyahou52.htm)。取得価格と時価の差額によってどちらが有利かは変わってきます。実際のケースに合わせて税理士の方にご相談ください。
vitaku-minさんの事業の発展をお祈りしております。
回答専門家

- 小松 和弘
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ホットネット株式会社 代表取締役
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