対象:インテリアコーディネート
現在、住宅会社で事務をしています。
3年目で契約社員、30代前半女性です。
インテリアコーディネーターの仕事がしたく、転職活動を始めました。
資格のみで経験ないのですが、設計事務所で内定をいただくことができました。
現在働いている会社に退職のことを伝えたところ、インテリアの部署異動&正社員にするから残って欲しいと言われました。
設計事務所は、かなりの知識を得られるが給料は10万円ぐらいで残業代なしです。
現在の会社は、事務所ほどではないが知識を得られ給料16万円ぐらいと思います。
残業代ボーナスありです。
どちらにするのか自分で考えないといけないのはわかっているんですが、もう考え過ぎてわからなくて。。
何かアドバイスいただけないでしょうか。
たみたみさん ( 宮崎県 / 女性 / 32歳 )
回答:4件
橋本 健
建築家
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職場を選択するのではなく、人生、生き方をえらぶ。
たみたみさん、こんにちは♪
お悩みを拝見しました。インテリアコーディネーターという仕事がどういうものかは、その業界にいらっしゃるので、おおよそお分かりのことと思います。
ご相談の内容は、「どちらが望ましいか?という問いに対し、それぞれのメリット、デメリットを情報として提供して欲しい。」という風にも読めますが、本当にそれで良いのでしょうか?
人生は選択の連続ですが、選択をせまられる場面ごとに良い方良い方を選ぶことが、本当の幸せにつながるという保証はありません。設計事務所であろうと、現在の会社であろうと、インテリアコーディネーターの勉強はできるし、試験だって受けられます。さらに今の会社を退職し専門学校に通いなおす。という選択肢だってあるはずです。
お悩みの種は、あれも欲しい、これも失いたくない。という気持ちや、失敗したくない、後悔したくないという不安にあるのではないですか?
インテリアコーディネーターは、お客様の部屋を見事に変身させることでフィーを得るだけでなく、この仕事を選んで良かった。。としみじみ思える充実感と共に新たなファイトやエネルギーを得られる仕事、世の中の役に立つ仕事です。
『仕事から何を得たいのか。その得たものを人生にどのように活かしたいか。』と考えることが欠けているように思います。
イタリア人は、生き方そのものをpassione(情熱)と呼んで大切にします。
「何が自分にとって都合がよいか」ではなく、したい事、やりたい事に向き合い、苦難が待ち受けていようと、ひたすらどこまでも追い続ける。理屈やセオリーを凌駕する強い気持ち『情熱』が全てだと言うのです。
日々、仕事に向き合う毎日の連続では、自分の姿を客観的に眺めることなどできません。
気分転換も兼ねて、インテリアの本家本元のイタリアやフランスなどを訪ねてみられてはいかがでしょう?
その上で選択をされるのでしたら、恵まれた職場ではなく、生き方を後押ししてくれるような職場を選んでいただきたいと思うのです。
評価・お礼
たみたみさん
2015/03/22 15:32お礼が遅くなり申し訳ありません。
自分の中で悩んだ結果、現在の会社で異動することに決めました。
質問してからすぐにご回答いただき大変参考になりました。
ありがとうございます。
橋本 健
2015/03/22 18:33評価ならびにコメントを下さりありがとうございます♪
新たな選択をせまられた時、期待と同時に不安が生じます。
私は「複数の情報を得る」ことと「理論ではなく素直な直感に従う」ということを大切にしています。
橋本 健
島崎 義治
建築家
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インテリアコーディネーターという仕事人になるために。
インテリアコーディネーターとは一つの資格のことです。1級建築士も同じですが、その能力や姿勢はさまざまです。
資格は教育の場で得られますが、その能力や姿勢は仕事を進める中でどのように取り組むかで決まってしまいます。得るものは知識ではなく、仕事の流儀です。30代前半で何をなすべきか、、、、。インテリアコーディネーターとしての基盤をつくる大切な時期であると思います。
住宅会社で事務の仕事をしていても、その会社の仕事のやり方がわかっておられることと思います。それが魅力的かどうか、創造的に仕事を行っているか、、、、あなたは分かっているはずです。
わかっておられないなら、迷っておられるなら、今の会社のインテリア部署がどのような仕事をしているのか、直接確認されたらいかがでしょうか。素晴らしいと思えば、そのまま正社員になるのもいいですし、こんな仕事をしていていいものかと思えば、別の道をお考えになればよいのではないかと思います。
クリエイティブな仕事に就くのだという意識が大切だと思います。
頑張ってください。
島崎義治
2012,13グッドデザイン賞受賞
http://architect-studio.com
評価・お礼
たみたみさん
2015/03/22 15:39お礼が遅くなり申し訳ありません。
自分の中で悩んだ結果、現在の会社で異動することに決めました。
何度も仕事内容を確認し、自分はこのようなことがしたくて資格を取ったなど話をしてみたところ会社側と考えが同じでしたので残ることにしました。
回答いただきありがとうございました。
島崎 義治
2015/03/22 16:49評価ならびにコメントありがとうございます。
ぜひ、こだわりを持って頑張ってください。それと、、、、住宅やデザインのいろいろな雑誌を常に見るようにしてくださいね。
島崎
中舎 重之
建築家
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インテリアの仕事について
結論を先に記します。
現在の会社での転属が良いと思います。
住宅会社からの提案は、アナタへの評価と期待の表れです。
会社に残る事とは、会社の評価と期待に、アナタが応える義務と責任があります。
義務と責任を云いましたが、固くなる必要は有りません。
要は、アナタが伸び伸びと朗らかに仕事をする事です。
アナタが楽しく仕事をする事により、
依頼人であるお客様の信頼と希望を引き出せます。
参考として、建築家:丹下健三氏の話をします。
「世界の丹下」、「50年早く生まれた丹下」 と云われた人です。
新宿の東京都庁のコンペでの事です。
コンペに周到な準備をした様です。
準備とは、内外の建築雑誌や文献に眼を通す事です。
それも相当な時間をかけたとの記事を読みました。
特に、若いスタッフの全員にも、その作業に当たらせ、
資料を持ち寄り全員参加の議論の場を設けたとの事でした。
功なり名を上げた大先生にして、新しい視点を求めて情報の収集に努めています。
情報の収集には当方は勿論ですが、建築界に席を置く者として、生涯貫くべき姿勢と思います。
依頼人である お客様の話です。
新築であれ、リフォームでれ、依頼するお客様の夢は大きく、そして広がりが有ります。
熱心な方は、雑誌を切り抜き、床は、壁は、天井は、照明はと部分的に提示されます。
箇々には、すべて素晴らしいのですが、部屋全体から見ますと違和感があります。
要するに、部屋全体の統一感に欠けるのが理由です。
お客様の希望のポイントを探りながら、まとめるのが仕事になります。
纏めるのに当たり、設計者の感性を働かせて、ご自身の案を提示して下さい。
お客様の思いこみが強い場合は、提案は拒否されます。
その時は、にこやかに提案を引いて下さい。
提案を引いても、それは次の仕事へと繋がります。
めげないで下さい。その苦労が仕事の楽しさへと続きます。
当方が仕事を続けているのは、苦労の先にある達成感こそが、
生き甲斐だからです。
現代は情報過多です。
記憶に残すべき情報は1割、一過性で捨てるべき情報が9割と思います。
当方は建築の構造に関わる技術者です。
技術者の建築への思いを、当方のホームページに載せています。
参考として、9割の情報として、一読して下さい。
2015.3.1 中舎重之 ホームページ: スーパーフレーム「やすらぎ」 にて検索
評価・お礼
たみたみさん
2015/03/22 15:41お礼が遅くなり申し訳ありません。
自分の中で悩んだ結果、現在の会社で異動することに決めました。
会社に残る事とは、会社の評価と期待に、アナタが応える義務と責任があるということがありがたいお言葉となりました。
新しいところに行くことだけが挑戦というわけではないと解釈しましたが、どちらにしても新たなチャレンジには変わりないので。
ありがとうございました。
中舎 重之
2015/03/22 18:27評価を有難う御座いました。
当方は、高校時代に建築の設計を熱望して、現在に至っています。
以来、50年の永きにわたり建築の仕事を楽しんで来ました。
此の年齢になっても、建築に携われる事に拘りを持っています。
建築の世界は、途轍もなく広く、そして深いのです。
人間が生存するための、三大要素である、衣食住の一翼を担うのが、建築です。
建築の世界に身を置くことに、無上の喜びがあります。
芸術家のように、自由なる創造は出来ません。
お客様の希望、コストと多大なる制約があります。
ですが、一瞬ではありますが、お客様の夢を借りて、
自分なりの構想を造ることは、出来ます。
お客様に提案を却下されたのなら、自らの引き出しへ仕舞えば良いことです。
そして、次なる機会を待つのです。
此の引き出しを、多く持つことが、アナタの成長を計るバロメーターになります。
兎に角、アナタが仕事を楽しんで、お客様に笑顔とプランを提示して下さい。
まさに、チャレンジこそ 「人生そのものを生きる」 事なのです。
2015.3.22 中舎重之
(現在のポイント:-pt)
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