対象:財務・資金調達
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法人を経営しております。
以前、条件変更に応じてもらい、各金融機関に返済を待ってもらっています。具体的には、月々数万円づつ4行に3口づつ、合計で10口くらいの借入があります。今年、大口の売り上げに恵まれ、資金に余裕ができました。借入が大きいため毎年の金利が大きいので、元本の繰上げ返済をして、少しでも支払利息の節約をしたいと思っています。どのように銀行に話をしようかと考えておりますが、何か良いアドバイスをいただけたらとおもいます。
なお、借入内容は、短期手貸しが少しと、それ以外がたくさんです。各銀行に返済する金額は大体同額にすべきなのでしょうか?
ハタマリン7さん ( 福井県 / 女性 / 56歳 )
回答:1件
事業資金融資の繰上げ返済は、慎重に検討してください。
元銀行融資審査役職者の資金繰り改善・事業再生コンサルタントの渕本です。
現在、リスケ(返済猶予)中で、資金繰りが改善してきたケースですね。
まず、検討する点は、
・今後も売上安定的で、現在の収支が確保できそうなのか
将来的な資金繰り予測をすることです。
支払利息の節約にはなりますが、事業資金融資の繰上げ返済をすれば、現預金が減少してしまいますね。
リスケ(返済猶予)をしている状態で、今後、資金繰りが厳しくなっても、
・繰上げ返済した分を融資して欲しいとのお願い
追加融資は難しいので、キャッシュが不足した場合に備えるなら、繰上げ返済はお勧めできません。
今後とも、現在の売上が安定的という場合でも、一時的に現預金を減らす、繰上げ返済より、リスケ(返済猶予)の解消のため毎月の返済額を増加することをお勧めします。
リスケ(返済猶予)が解消して、売上や資金繰りが安定しているという実績があれば、また、融資をしてもらえる可能性が高くなるからです。
銀行への話し方は、
・条件変更前の返済額へ戻す(無理な返済開始は禁物です)
・返済額を増やしても大丈夫そうな金額を試算して、融資残高に応じて、各銀行へ按分する
のどちらかであると思います。
繰り返しますが、今後の資金繰り予測をして、
・繰上げ返済をしたから、現預金が不足することになってしまった
などとならいように、慎重に検討してくださいね。
補足
なお、それでも、事業資金融資の繰上げ返済を選ぶなら、各銀行の融資残高に応じて、按分して繰上げ返済をするのが、一般的です。
但し、各銀行の担保などの保全率に違いがあれば、話し方が変わってくるケースもあります。
回答専門家

- 渕本 吉貴
- (東京都 / 起業・資金調達・事業再生コンサルタント)
- 株式会社FPコンサルタント 代表取締役
豊富な融資審査経験を有する資金繰りコンサルタントです!
元銀行融資審査役職者の資金繰り改善・銀行取引対策コンサルタント。起業段階から上場企業まで、豊富な融資審査経験あり。返済猶予(リスケ)による事業再生、債権回収業務も担当。中小企業の資金繰り支援で、より実践的なコンサルティングをしています。
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