対象:新築工事・施工
回答:3件
中舎 重之
建築家
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木造住宅での平屋根にいて
屋根の働きを心を鎮めて考えて下さい。建物に屋根があるのは雨水を素早く建物から排除するのが目的です。勾配を緩くする事は雨水にいつまでも屋根の上に居て良いですよとメッセージを出している事なります。
屋根材がガリバリウムと言えども金属の敵である錆を呼び込む為の時間を沢山提供している事になります。
最後に断熱の話です。お客様も設計事務所も工務店も、皆様は断熱材に頼りすぎです。
断熱の基本は空気のボリュウムが大きい程良いのです。其の空気そのものが断熱効果があります。グラスウール・ロックウールも素材ではなく空気の容量です。瓦葺きの屋根は瓦のために屋根勾配が高く空気の容量も自然に大きくなり、それで断熱されています。
勾配が緩い場合は、軒裏に吸気口を付けて棟の高い所に排気口を設けます。
早い話が冷たい空気を下から入れて暖まった空気を上から吐き出す方式を取ります。それが断熱になると言うお話です。
以上です。 2014.6.9 中舎重之
吉田 武志
建築家
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屋根勾配と軒の出
栃木県宇都宮市で工務店及び一級建築士事務所を営んでおります。ヨシダクラフトの吉田武志と申します。住宅の新築とリフォーム・リノベーションを設計施工で行っております。質問を読ませて頂きました。
屋根の一番重要な機能は、降った雨を出来るだけ早く建物外に排出することですから、
勾配が付いているほど、屋根は傷みにくくなります。経験上、3寸勾配くらいは必要かと思います。
また、余談ですが、「軒の出」(のきので)も建物の外壁を傷ませないようにするには重要です。「軒の出」とは、屋根の外壁から出ている部分です。軒の出が無い住宅を人間に例えると、雨の中を傘も差さずに立ったているようなもの。軒の出の無い住宅やあまりない住宅は、当然外壁のは傷みは早いです。
狭小地等で軒が出せない場合は、外壁をガルバリウム鋼板等、屋根にも使う耐水性が強いものにする必要があると思います。
参考までに、軒の出についてブログを書きました。
http://allabout.co.jp/newsdig/c/64997
日比生 寛史
建築家
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(現在のポイント:-pt)
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