対象:リフォーム・増改築
5年前にある会社にて、コロニアルの上にガルバリウム鋼板の屋根を施工してもらいましたが、最初(1年前ぐらい)は、葉っぱが屋根についているのかな?と思っていましたが、最近(半年ぐらい前)になって屋根に緑色が多く視認できるようになり、双眼鏡で確認したところ、表面の塗膜が剥がれおちてきている事がわかりました。
塗膜保障は、カタログでは10年となっており、安心していたのですが非常にショックを受けています。
この場合、どういう対処の方法が適切でしょうか?例えば、その施工会社にて再塗装しかできない(金額的に)と言われた場合、ガルバリウム屋根の性能的には問題ないでしょうか?
ネットで色々調べてみましたが、経年劣化によって色があせたりする事はあっても塗膜が剥がれてくるようなトラブルは記載されていませんでした。
すいませんが、専門家の方のご意見をいただければと思います。
宜しくお願いいたします。
山海の幸最高さん ( 富山県 / 男性 / 44歳 )
回答:2件
上村 美智夫
建築家
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「ガルバリウム鋼板屋根の塗膜について」への回答/塗装保障の件
ガルバリウム鋼板に塗装で着色した製品には、次の2種類があるようです。
・ガルバリウム鋼板+強化塗膜(ポリエステル樹脂等):保障年数:15年(耐摩カラーGL等)
・ガルバリウム鋼板+フッ素塗膜:保障年数:20年(エバーフロンGL等)
上記のような製品で、保障年数内で塗装が剥がれたのであれば、無償で再塗装がされると考えてもよいと思われます。
その際に原板のガルバリウム鋼板にまで損傷が及んでいるとは、文面に5年前とありますので、まずないと思われます。
もちろん、原板にまで損傷が及んでいるのであれば、保障の範囲に入ると考えられます。
対処の方法としては、施工された会社に対し、5年前に施工した点、塗膜保障はカタログでは10年となっている点、従って保障で対処できると思っている点を伝え、一度現状を見て、対応してもらいたと伝えては如何でしょうか。
これは聞いた話ですが、屋根鋼板の塗装に不具合が出たケースでは、保障期間内ということで、無償で再塗装したと聞いています。
参考になれば幸いです。
評価・お礼
山海の幸最高さん
2014/04/04 08:51上村様
回答ありがとうございました。
以前(この施工の8年ぐらい前)にコロニアルの上に塗装してもらったのですが、その時は5年もたずにチョーキングが出て、再塗装を進められた事があります。現在の屋根(ガルバリウム)は、夏には高温になり更に悪条件にたえれるのか?という疑問があります。
なので、できれば屋根の再施工をしてもらいたいとは思っています。
業者と話をしてみます。
上村 美智夫
2014/04/04 19:13返信ありがとうございます。
読ませて頂いて、ちょっと気付いたことがありましたので、お伝えしておこうと思いました。
それは夏に高温になる件ですが、それをいくらかでも和らげる方法には次の様はことが考えられます。
1、できるだけ遮熱性能の高い屋根鋼板を使う。
あくまで参考として:日鉄住金鋼板/エスフロン遮熱GL
http://www.nisc-s.co.jp/products/steelpanel/other/21/
2、屋根面を再塗装するのであれば、反射・遮熱性能の高い、色や塗料を使う。
あくまで参考として:エスケー化研/屋根用遮熱(高日射反射率)塗料 クールタイト
http://www.sk-kaken.co.jp/products/data/cool_t.htm
3、建物側の備えとして、屋根裏の天井面を断熱する(天井断熱)。夏場の屋根裏は、屋根裏換気
口があっても、高温となり、その熱が天井面より放射され、室温をさらに高めるといわれていま
す。この天井断熱は、冬場は天井から熱が逃げることを軽減してくれます。(暖房効果も高まり
ます)また、夕立等の雨音の軽減効果も期待できます。
あくまで参考として:天井断熱 - 日本建材・住宅設備産業協会
天井裏に断熱材を吹込み施工します
http://www.kensankyo.org/business/dannetsureform/example/ceiling.html#ex2
2については、白色やシルバー色系は、もともと太陽光の反射性能が高いため、遮熱塗料と一般塗
料の性能面の差は、小さい様ですが、色が茶色など濃い色になるほど、遮熱性能の差は大きくなる
ようです。
少しでも、参考になれば幸いです。
曽根 省吾
一級塗装技能士
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コロニアル屋根ガルバニウム鋼板と塗装について
コロニアル屋根の上から新たに屋根を噴くカバー工法ですね。
ご参考になるかわかりませんが、当方で行った工事経験でご回答させていただきます。
まずガルバニウム鋼板屋根で5年で塗膜剥離は考えられません。
カラートタンでさえ、10年でも塗膜剥離をおこすことはありません。
双眼鏡で確認したということですが、カビ等の可能性はないでしょうか。
本当は実際に目の前で確認されたほうがいいと思います。
そのぐらいガルバニウム鋼板で5年はありえなさすぎだと感じます。
もし本当にガルバニウムとすれば、これはあくまでも推測ですが、工場生産過程での塗装というより、さらにその上から塗装をした可能性も考えられます。
緑色に変色とは元々は何色だったのでしょう?
屋根を吹き替えられた後、状況としてはわざわざ塗装をする必要性がないとは思うのですが、塗装はされていませんでしょうか。
たとえば施工中などで、屋根材表面に傷をつけてしまい、その場所に同色で塗装したとか・・
本当に施工に問題もないならメーカー保証は主張できるはずです。
また再塗装につきましては、やはり余程下地調整を念入りに行わなければ、塗膜剥離の危険性が高くなります。
要はまだ5年ですので、塗装をしても塗料の付着力が弱く剥離の危険が高いです。
簡単に言えば密着性をはかる下地調整という作業が一番重要になるということです。
保証が可能な状況で、屋根塗装を本当にお考えなら、前回の施工業者さんではなく、塗装業者さんに見積もりをしてもらい調査してもらうのはいかがでしょうか。
その際、再度間違いをしないためには、塗装屋さんの"代表者"が一級塗装技能士の資格を持っていることが条件です。
これについては、当社「横浜塗装職人」のサイトでくわしくお話していますのでご覧ください。
結論から言えば、自然過程でのガルバニウム鋼板屋根で5年での塗膜剥離は到底考えられません。
また何かあればご質問ください。
評価・お礼
山海の幸最高さん
2014/04/04 09:06曽根様
回答ありがとうございます。
自分も小屋根(子供の部屋から見える)を近くで見て、目をうたがいました。
例えるなら、人が日焼けして皮膚がむけてくるような感じで塗膜が剥がれてきていました。
自分の考えでは、多分ガルバリウムに塗膜を塗る施工の仕方自体に問題があるのでは?と考えております。
色は、元々メタリックグレー系の色です。
ちなみに
屋根材表面に傷をつけてしまい、その場所に同色で塗装した場合はどのようになるのでしょうか?
曽根 省吾
2014/04/04 09:35ご質問承知いたしました。
付着力が弱くなっている塗膜を念入りに取り除くことです。
また見た目に問題がない塗膜に見えたとしても、付着力が低下していて数年後に塗膜剥離になる現象も十分考えられるので、その周りもチェックしながら取り除いた方がいいでしょう。
その小屋根というのは、日がよく当たるところではないでしょうか。
ガルバニウムも鉄ですから、気温によって収縮しますので中途半端な付着力では、その収縮に追いつけなくなって塗膜剥離が生じたりすることもあります。
例1.http://www.nuru.co.jp/work/yanagisama.htm
例2.http://www.nuru.co.jp/work/sagamihara-kaneko.html
従って付着力は一番大事です。
完全に付着している現在の塗膜の上からの塗装も同様に付着力を増すために、下地調整という研磨作業が求められると思います。
まだ5年ですので、光沢がある部分があると思いますが、その部分というのはそのまま塗装をしてもはがれてくる可能性も高いです。
塗装はツヤツヤしているところより、摩耗などしていてツヤがない方が付着力は高まります。
そしてその後はやはり密着性の高い、溶剤系のプライマーの下塗りがよろしいかと思います。
(現在のポイント:-pt)
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