屋根の補修

回答は質問のＮｏ順とします。
Ａ１：本気でご自身の財産を守る気概をお持ちなら、時間を気にせずに適正な価格で 施工する業者を見付けて下さい。
適正な価格を提示できる業者は、必要な事を正しい手順を踏んで工事を行う事 により、価格が適正になるのです。
誠実で、丁寧な仕事をする業者を見付けて下さい。お客様の一番大事な仕事です。
Ａ２：築２６年の建物であれば、耐用年数を４０年とすると、残りな１４年になります。
流行はガルバリウム鋼板でしょうが、昔ながらの亜鉛鉄板（カラー鋼板）が良い でしょう。 以下に概算の費用を記します。
仮設工事（足場等）３６万、解体・撤去工事・処分費２８万、木工事（下地貼替え） ３５万、板金工事（瓦棒葺き・０．５ｍｍ）５０万、雑工事（樋関係・他）１６万
運搬諸経費２０万、合計１８５万＋消費税８％
Ａ３：カバー工法は、当方が最も嫌う工法です。兵庫県は、台風が四国・瀬戸内海を通り
近畿地方に再上陸します。カバー工法ですと、新しい屋根が飛ばされる可能性が 大です。
Ａ４：新しいカラーベストは、ノンアスベストになり製品の強度が極端に低下しています。 耐用年数は１０年と見て下さい。３年位で一部に割れが出た情報を耳にしています。

以上です。 ２０１４．８．２７ 中舎重之

はじめまして、PAO建築設計の上村です。

屋根のリフォームについては、屋根材をより軽いものとすることで、耐震的には有利になります。
（日本瓦葺：約150kg／坪、カラーベスト葺：約58 kg／坪、金属板葺：約15 kg／坪）
また、屋根のリフォームには足場（仮設工事）を必要とする事が多く、その費用が全体の中で比較的大きな割合を占めることになります。そこで、その足場を必要とする、外壁の再塗装工事等を併せておこないことで、全体に占める仮設工事の比率が下がり、メリットがあります。

さて、お尋ねの件ですが。
1、
築年数からして、屋根のカラーベストにはアスベストが含まれており、その危険度のレベルとしては、レベル3（非飛散性）に該当すると思われます。
撤去については、レベル3（非飛散性）に対応した撤去方法で行うことで可能です。近隣の方にはこの方法で行う限りは、一応問題な無いと考えて良いと思われます。（広く一般的に行われている、認められた方法と考えられる為。）

撤去方法について：「石綿含有成形板の解体等の作業（レベル3）における石綿粉塵暴露防止対策」→http://www.kmew.co.jp/kenkai/110401ver4.pdf 参照

この作業は、現場の周辺に粉じん等の飛散防止幕を設置する。原則手作業とし、原形のまま撤去しなければならない等、撤去作業を行う工事店側の負担が大きいので、その費用もアップします。その費用の目安としては、無石綿の場合の約3倍程度と思われます。

屋根材の撤去
化粧スレート（無石綿）／コロニアルクァッド同等品 手間：1,110円/m2
80m2 × 1,110円／m2 × 3倍 ＝ 266,400円（目安）
（廃棄物処分費は除く）

2、
既存を撤去後、ガルバリウム鋼板で葺き替えた場合の目安：5,252円／m2
80m2 × 5,252円／m2 ＝ 420,160円（目安）
（平葺き、屋根勾配2.0寸以上、材工共）

3、
葺き替えでなくカバー工法の目安：9,966円／m2
80m2 × 9,966円／m2 ＝ 797,280円（目安）
（福泉工業、efルーフ、ガルバリウム鋼板、ポリエステル樹脂塗装）

4、
カラーベストの現在のメーカー（ケイミュー）では、既存のカラーベストの上に重ねて、更にカラーベストを施工することは、できないとしています。別のメーカーのものであれば、そのメーカーの判断、責任で施工することは可能だと思われます。

以上です。
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上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com