対象:子供の教育・受験
小学生、中学生対象とした英語講師です。
教室を始めて今年でちょうど10年になりますが、小6から入会してきた、現在中2の男の子がおそらく学習障害かと思われます。
彼は、陸上部で、子供のころから脚は速かったのですが、背が伸びず故障も多いので、最近タイムが出ないようです。
英語は、単語どころか未だにアルファベットもまともに書けません。もちろん、音読もできません。私の発音するのを繰り返すことはできます。
週1回のレッスン時に1時間半かけて単語を覚えさせるのですが、3個覚えるのがやっとで、次週には忘れてしまいます。
ですから、やり方を変えて、重要な英語構文を1文たくさん書かせて、そのあとすぐにその単語をバラバラにし、並び替えるという方法をさせたのですが、やはりできません。
英語だけでなく、他の教科もひどい点のようなので、英語学習障害と言えるかどうかもわかりません。
正直、今はどうして良いかわからず、お手上げです。
お母様に何度か現状をお伝えしているにもかかわらず、不思議なことに「やめよう」という結論にはならないのです。
どうしたら、彼をほんの少しでもステップアップさせることができるのか、切実に悩んでいます。
どうか、お願いいたします。
mugumugu3さん ( 福岡県 / 女性 / 46歳 )
回答:2件
英語学習障害について
ご質問にあるケース、私自身も数回遭遇したことがあります。
それも大きなきっかとなり、カナダ・アメリカの大学で脳について学んで来ました。
学んで得た内容をわかりやすくまとめたコラムがありますので、まずぜひお読みください。
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-77517/
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-71287/
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-69797/
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-69475/
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-68958/
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-68580/
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-68319/
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-68092/
ご相談内容について、3つの対処法が考えられます。
1. 他の教科にはまったく問題は現れておらず、英語にのみ困難がある場合。
コラムにも書きましたように、日本ではほとんど研究のない分野です。
英語は難しいものとの思い込みがあるのでしょうか。
英語を理解する脳の部分を作るための訓練をすることで改善する可能性があると思います。
ただ、学習障害というものは個人個人ですべて困難の度合、現れ方が異なります。
つまり、脳のどの部分にブロックがかかっているかが、個々で微妙に異なるのです。
それに対処するためには、まず入念にその子供さんの学習過程を観察すること。
観察に合わせて、色々な方法を試しながら、適切な方法を進めていくこと。
試行錯誤を繰り返しながらの数年の訓練が必要だと感じます。
(カナダにある専門に訓練する学校なども、オプションの一つになるかもしれません。)
脳の働きはそう簡単には変わりませんので、根気のいる訓練です。
2. 他の教科も英語と同様な困難がある場合。
もともとの学習障害なのか、他に理由があるのか、これも過去の経緯を詳しく調べる必要がありますね。
いわゆる全般的な学習障害の場合は、その専門家に依頼なさるのが一番だと思います。
3. 日常の行動や思考過程にも困難なある場合。
これも、個々により膨大な数の可能性がありますので、専門家にお任せするしか方法がないと思います。
もし1番の可能性が高いと、また、他の教科についても、英語が出来ないための副作用的な結果だと思われる場合は、ご相談下さい。
サービスからのご相談も提供しておりますので、ご利用下さい。
http://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/s/s-3714/
回答専門家

- 大澤 眞知子
- (クリティカルシンキング/バイリンガル教育)
- Super World Club 代表
Be Bilingual
カナダ在住。カナダからオンライン講座カナダクラブ提供。留学生へのアカデミックサポート(エッセイ指導)留学希望生へのアカデミック準備 (Reading, writing, エッセイ基本)Critical Thinking指導、最新の理論に基づくBilingual Education特別提供中。
大澤 眞知子が提供する商品・サービス
心配ありません。今のままでいきましょう。
これまで多くの小学生や中学生と関わってきた経験から私の考えを述べたいと思います。
質問文を読んだ感じでは中2の男の子(以下A君とします)は学習障害だと思われます。
まず感じたのは「不思議なことに『やめよう』という結論にはならない」という一文です。
やめようという結論にならないというのはA君やお母様が mugumugu3 さんを必要としているからです。
学習障害のお子さんで多くみられる言動の1つに「集中力の欠如」があります。
1時間半もの時間を取り組むというのはそのことだけでも大変素晴らしいことだと思います。
A君はきっと mugumugu3 さんが好きだとか英語が好き、一緒にやってくれる(時間をシェアしてくれる)
から嬉しい、といったプラスの感覚を感じています。
嫌なことや苦手なことだったら逃げ出してしまい取り組まないでしょう。
英語教室だと定期テストの点数や高校入試など成績に目がいくのは当然でしょう。
目に見える成果がないとどうしても焦ってしまいますよね。
A君のような生徒は家庭や学校で何とかしてほしい、と思いがちですが私は違うと思います。
一頃昔は学校で対応していたとよく言われていますが実際のところ対応しきれていなかったのです。
現在は一人の生徒に「多くの人が関わって育てていく」というように教育の本来の姿に移行してきました。
家庭、中学校だけでなく異なる年齢、異なる国籍、多様な考えをもつ大人、地域というように
たくさんの人が「関わる」ということが大切です。
A君の場合、多くの大人の中でも mugumugu3 さんを特に必要としているのではないでしょうか。
ひとつの提案ですが、成長を測るものさしを長くしてみてはどうでしょうか。
今日学習したことをA君に書いてもらい(手製でプリントを用意してみてください)、3ヶ月後に見返す。
そうする一週間ではわからなかった成長の後があるかもしれません。
6ヵ月後でも構いません。
どんな小さなことでも探してみれば見つかると思います。
「A君、今日も来てくれてありがとう。私も会えてうれしい。」そういう気持ちで笑顔で迎えて下さい。
きっとうまくいきます。
回答専門家

- 成澤 利幸
- (長野県 / 音楽家、打楽器奏者)
- 成澤打楽器音楽教室
音楽はみんなのもの
楽器の演奏は専門家からのちょっとしたアドバイスによりスムーズに上達したり音楽の奥深さに触れることがあります。ドラムやマリンバ、いろいろな打楽器のレッスンを通して皆さんのお力になれればと思います。
(現在のポイント:-pt)
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