対象:子供の教育・受験
東南アジア在住、上の6歳が本人の希望でインターに通学中。
下の3歳をインターにするか日本語の幼稚園にするか迷っています。
せっかくだから海外にいる間にインターに行かせようかなと思っていましたが
下の子は一時預かりでも泣くのでママと離れるストレスとすべて英語の生活だともっとストレスではないのかということで日本語の幼稚園と迷ってます
本人は「幼稚園どこも行きたくない。」といいます。自分なりにいい点悪い点書き出したのでご意見お聞かせ下さい
Aインターの良い点
○イベントが多く楽し い
○在園児、ママの評判よい
○先生の質の評判よい
○生徒はほぼ日本人なので先生は英語だがハードルは高くない
○アシスタントの現地の先生は日本語も少し話せるの意思疎通はできそう
○たいていの子供は英語力0で入っているが問題なく楽しんでいる
○子供は言語早く吸収するので大丈夫といわれる
○幼少期に違う言語を学ぶと言脳野ができるから将来英語で遊んだことが生きてくるのではないか
○上 の子がインターなので同じような教育環境にできる(海外に何年いるかわからないので後でインターにいれようと思ってもその前に帰国するかもしれない)
悪い点
○先生が英語なのでストレスでは?
○泣き虫甘えん坊の下の子にあうのか?
○がちがちに勉強するわけではないが、年長だとある程度英語できるようになってくるので遊びながらでも勉強っぽいカリキュラム。
日本語幼稚園Bの良い点
○遊び中心で子供がどろんこになってのびのびして元気がよい
○日本語
○施設がきれいで広い
悪い点
○英語の授業もあるがインターに 比べると断然少ない
○イベントに親がほとんど参加できない
もしかして子供がストレスなのではと思っても意外とすんなりいくかもと思いまずインターからはじめてみるか、まずお母さんから離れることを目標に日本語の幼稚園にいれて土曜日などで英語のレッスンを受けてみたりして本人が興味もってきたらインターに移動することも考えています。 私的にはAインターに行かせたいのですが、幼児期想像力など働かせたりする時期に分からない言葉で過ごすことで弊害がないのか気になります。小学校は日本人学校に行く予定。(上の子も後々日本人学校へ行く予定)あまり小さいうちからがつがつ勉強はさせたくないが、チャンスがあるなら語学を学ぶ機会を与えたい。のびのび遊びながらが理想です。
POPOchanさん ( 東京都 / 女性 / 44歳 )
回答:1件
うちの子に「インターナショナルスクール」は適していますか?
様々な国(日本も含めて)で「インターナショナルスクール」に通った経験のある子供さんの「その後」を指導した経験があります。
「インターナショナルスクール」で行われている教育の質も実に多岐に渡り、是非について簡単にYES/NO では計れないのが現状ですが、中途半端な期間、社会環境が英語でない地域での「インターナショナルスクール」には、正直否定的な見方を持っています。
唯一、多人種の子供が通い、英語圏の国(例えばカナダなど)のカリキュラムに沿って教育し、英語を使いクリティカルシンキングを養う環境がある学校の場合は、面白い効果が現れる可能性があります。
ヨーロッパ圏の「インターナショナルスクール」がこれに当てはまります。
ただし、それも幼稚園時期から高校程度まで続けた場合です。
途中で日本語教育に切り替えてしまうと大きな問題が生じます。
日本語の基礎がおぼつかないだけでなく、自分では(親も)出来ると思っている英語の土台がいい加減なことが非常に多いです。
実際に幼稚園や小学校で、外国語である英語を使って先生とコミュニケーションを取るためには、子供は一生懸命意志を伝えることに集中します。 動詞の形が不完全でも、単数・複数が混乱していても、中身があれば先生は理解してくれます。 読み書きも同じ。 細かい文法の基本がないまま、自分の使っている英語が正しいと勘違いしたまま進む可能性が高いです。
先生たちも、英語が母国語でない生徒が頑張って書いたものの細かい文法の指摘は余りしません。 少々間違っていても「よく出来たね。」とほめてくれます。
英語で生まれ育った子供たちは、学校・親・社会の3大サポートを受けながら、英語の文法はNativeとして完璧になっていきますが、日本の子供はそうはいきません。
自分の不完全な英語を「ほんもの」だと勘違いしたまま進みます。
そして、いきなり日本語環境の学校に入ると、日本語で遅れているだけでなく、実は英語でも行き詰ります。 正確な文章が書けないからです。 しゃべっている英語も、「浅い内容に欠けた外見だけの英語っぽいもの」が多いです。 挨拶は出来るし、日常の相槌などは得意です。 しかし、まとまった英語をきちんとした文法で表現出来るかというと疑問です。
結果、バイリンガルどころか、セミリンガル(ふたつの言語とも中途半端、半人前)ということになってしまいます。
(言語心理学の分野でも多くの研究がなされています。)
そんな子供を数多く見て来ました。
悲惨です。
特に下記のような「インターナショナルスクール」では正直大きな効果はないと考えます。
むしろマイナスになってしまうケースも多いと思われます。
ご相談の中にあるスクールのように、生徒はほぼ日本人、学校の立地も一歩外にでると英語環境の社会ではないもの。
また、最近流行りとでもいいましょうか、日本で日本人の子供が通うインターナショナルスクール。
もちろん、学校の外は完全な日本環境ですね。
「英語」は単に単語や文章だけが一人歩きしている言語ではありません。
基になる考え方を表現する手段です。
その基になる考え方というのがクリティカルシンキングです。
その思考法が常に学校・友達・親・社会の中に存在する中での「教育」が「英語習得」には必須です。
親は日本人。
クラスメートも日本人。
学校の外は日本、またはアジアというのでは、脳は新しい言語領域を作るには至らないと思います。
「インターナショナルスクール」で学習した内容をニューロンが記憶し、周りのニューロンとつながっていくには、日常のすべての活動が必要だからです。
ですから、ご相談への回答は:
幼稚園だけの経験としてなら、気楽に、まず「英語」は期待しないことから始めるといいと思いますよ。
「英語への期待」を抜きにした場合、子供さんにどちらの環境が適しているのかで決められるのがベストだと考えます。
英語教育については:
日本の親を持ち、日本語で育つ子供が、クリティカルシンキングを英語で運用する能力をつける目的で英語教育を開始する年齢は、10歳前後が適切だと考えています。
35年指導してきた経験と、脳科学・言語/発達心理学の見地からもそう考えます。
I hope this helps.
補足
直接質問をいただきましたが、このQ&A欄にて回答させていただきました。
Good luck!
評価・お礼
POPOchanさん
2014/08/21 19:23大澤様,
丁寧なご回答ありがとうございました。すごく納得しました。わかりやすかったです。
もしほかの専門家の方もご回答頂けると嬉しいです。よろしくお願いします<(_ _)>
回答専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
大澤 眞知子が提供する商品・サービス
パンデミック後の留学カウンセリング
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング