対象:心の病気・カウンセリング
始めまして、三浦と言います。
悩みが有り過ぎて何を優先的に対処するのが良いのか判断出来ない状況です。
会話をしている場合は相手の話を理解出来ず的確な返答が出来なく、それは違うとかそういう事じゃないとかよく否定されます。また、話してる内容を途中で忘れてしまう事もあります。仕事では、案件をどう回せば良いか考えても考えてる途中で先に考えた内容を忘れてしまいます。その為いつまでも結論が出ない事が有ります。元々記憶が悪いのにコンプレックスを持っている為記憶しなくてはと思ったり、ちゃんと考えなくてはと思うと更に記憶が出来にくくなってるようにも思えます。それらが原因と思いますが精神的にもかなりのストレスが有り今度は会話する事さえ億劫になっている状況です。やはりまず専門医に相談をするのが良いのでしょうか。その場合はどの専門医に相談をするのが良いですか。
zunさん ( 神奈川県 / 男性 / 45歳 )
回答:1件
国府谷 明彦
厚生労働省認定 産業カウンセラー
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気になるようであれば,脳外科を受診してみて下さい
こんにちは。カウンセリングセンター聴心館 国府谷です。精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています(医師法における診断・治療行為は致しません)。
三浦さん,記憶力・判断力でお困りのようですね。お気持ちお察しします。
記憶の問題といっても,その原因は多々あります。それこそ,「集中力の問題で,聞き流していたから覚えていなかった,集中したらちゃんとできるようになった」というケースもあれば,「脳内の血流の問題で,記憶をつかさどる脳内の海馬に血液が十分に届かずに,記憶力が減退して機能を果たせていなかった」ということもあります。
脳に原因があるならば,自分が集中するといった努力をしても改善しません。ですから,気になるようであれば,脳神経外科を受診してみて下さい。MRIなどで検査してもらえば,状態が解ると思います。
脳内の機能異常でなかった場合に,ひとつだけお話ししておきたいと思います。ここに,覚えておくべき内容があるとしましょう。この内容そのものが,まず第1の記憶になります。さらに,これを覚えておかなければいけないと思うと,それが第2の記憶になるのです。記憶すべき内容が増えてくると,脳は自動的に,古い記憶や不要な記憶を忘れる方向に働くのです。第2の記憶を意識しすぎて,第1の記憶を危うくしていないでしょうか?
また,話が長くなってきて,あれもこれも覚えておかなければと意識すると,逆にこぼれるように内容を忘れてしまうようになります。その場で出てきた話を記憶するのは短期記憶なのですが,もともと短期記憶は30秒くらいしか持たないものなのです。忘れて当然なのです。
短期記憶は,エピソードを伴うと別の形で長持ちする記憶とすることができます。ですから,人はメモを取ります。メモの中身が重要なのではなく,メモにキーワードなどを書くことで,それがエピソードになるのです。メモの字から話を聴いていた時を思い出すのです。普段何気なくとおる道でも,そこで事故があったのを見たりすると,その道のその部分を妙に細かいところまで覚えていたりします。これがエピソードの効果です。
脳内に異常がなかったときは,テクニックとして話を平板にひとかたまりで聴くのではなく,小さな固まりにして,一つ一つエピソードに結びつけてみて下さい。「忘れないようにしよう」と今まで考えていたスペースに,この話の時に相手が目をぱちくりしていたとか,よく鼻をこすっていたといったエピソードとしてそのスペースに入れて,話を聴いてみて下さい。記憶の仕方が変わってくると思います。
脳の問題とテクニックの両面から,考えてみて下さい。お困りの時は,いつでも相談にのります。うまくいくことをお祈りします。
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