対象:お金と資産の運用
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債権バブルの崩壊という話を聞きますが、
私は債権を中心に$80円のころに2億円程度の分散投資をしました。
$建、ユーロ建、豪ドル建が中心です。日本円を保有したくなかったので。
債権バブルが崩壊すると、なんのリスクがあるのでしょうか?
期限まで待てば毎月のインカムもありますし、
そうでない商品も、期限まで待つことで満額もらえると説明を受けています。
債権を中心とした投資をしている際の崩壊のリスクの説明を頂けると助かります。
補足
2013/02/11 12:19補足にて概算の投資商品を記載します。
銘柄別利金分配金に関して(税引後の概算額)
新成長国通貨債券F 24,150USD
バンクキャピタル証券Fレアル 32,500USD
オーストラリアハイブリッドF 21,150AUD
アジアハイイールドF 324万円
AXA米ドル 31,000USD
AXAユーロ 14,900EUR
豪ドル建割引債 1,760AUD
kikienenさん ( 東京都 / 男性 / 34歳 )
回答:1件
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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債券バブル崩壊の際に被る損失と、単一資産に投資する際のリスク
Kikienen 様
初めまして、ライフ・プランと資産運用を支援するオフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
債券バブル崩壊のリスクに回答いたします。
海外と国内に分けて、説明致します。
現在の債券バブルは、世界的なリスク・オフ(株式等のボラティリティーが高い商品から債券等の比較的価格の変動幅が狭い商品へのシフトと、カントリーリスクが低い国の債券を購入することで発生しました。
従いまして、リスク・オン(現況の株高はこの現れです)に向かうと、カントリーリスクの低い国の債券を売却して、株式などに投資する動きに為ります。
投資が株式に向かう際に、債券の価格が低下します。債券の価格は類似的に金利の上昇で確認出来ます。金利の上昇=債券価格の低下です。従いまして償還前に売却すると大きな損失が出る可能性があります。
また、債券のバブル崩壊ですので、場合によっては債券の償還が出来ない、利子を払えない等のリスクが高くなり、時にはデフォルトが発生します。2年前のギリシャ国債のパターンです。
また、カントリーリスクが低いと考えられていた国・地域の債券バブルが崩壊すると、資金の流出が始まり、それにつれて当該国・地域の通貨が相対的に易くなります。
今回のユーロ圏の財政問題による、投資資金の流出でユーロが急激に他の通貨に対して安くなった状況が発生します。償還時に当該通貨に対して円高になっていれば、為替差損が発生します。
例えば2009年にユーロ建て債券を購入した方は、時価評価で含み損を抱え、昨年10月に償還が来た場合には、大きな為替差損が発生しています。
現時点では、円安が進行していますので、為替差損は縮小していますが、それも何時まで続くかは判断ができません。
以上の様に、債券バブル崩壊の大きなリスクは、
1.債券価格の低下:償還前の売却で損失の可能性。
2.当該債券の発行体(国や企業)のデフォルトの可能性、
3.当該通貨に対する円高による為替差損の可能性
及び
4.当該債券(時価評価)の損失による保有金融機関の破綻と金融システムの破綻です。
この状態が起きた場合の個人に対する損失の大きさは、明示できません。
なお、債券バブルの崩壊の際に、世界的にリスクが高い債券の一つに日本国債があります。
現況は4.の段階には進まず、ギリシヤ、アイルランド、アイスランド等の国と地域で食い止めています。
補足
現在保有されている債券に関しては、債券バブル崩壊あり・なしに関わらず、
デフォルト等の信用リスク、為替リスクは常に存在します。
償還の前にフォルト発生が無い場合には、償還期限まで保有すれば当該通貨での損失は出ませんが、円高による為替差損は被る可能性があります。
その他に、株式などを購入しないリスクも存在します。
株式と債券は相関がマイナスです。これは株価が上がる際に、債券の価格が下がるという、逆相関があり、債券の価格崩壊で当面の混乱が避けられれば株価が上昇します。このため、株式と債券という分散もお考えください。一つの資産に集中することは、リスクが高い投資行動とされています。
以上です。
なお、当該回答は、外国通貨建ての国債や社債などの現物・又はインデックスファンド・通常の投資信託に対するものです。
早期償還条件付、通貨選択型等の仕組み債のリスクに対する回答ではありません事をお断りいたします。これらは別なリスクも内包しています。
少しでも参考になれば幸いです。
『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
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