対象:ペットの医療・健康
はじめまして。どうぞよろしくお願い致します。
私は12歳になる洋MIXのメスネコと暮らしております。(生後数か月のうちに避妊手術致しました)
昨年の11月に糖尿病と診断され、現在に至るまでランタスを使用しております。
一時はランタスを1日2回(1回2単位)注射しておりましたが、次第に血糖値が落ち着き、現在は1日1回(1回0.5単位)で安定しております。
ただ糖尿病と診断された当初より血小板が低値でした。(数値の経緯は後述致します)
主治医は血小板減少症の治療よりも糖尿病の治療を優先され、ステロイドを使用したことはありません。
ちなみに血液検査で血小板が低値により血小板減少症と診断されましたが、骨髄検査 、レントゲン、超音波検査 等は行っておりません。(FelV,Flvは陰性です)
症状としては元気があまりないくらいで、食欲はありますし、全身に青あざができる(紫斑)、血尿、鼻血、口腔内出血、吐血などの出血はありません。
先日(1/24)、かかりつけの病院ではなく、近隣の病院で血液検査を行ったところ、血小板数が13、000/μl(基準値300、000~700、000/μl)と極めて低値でした。(血が出ずらかったのか採血に1~2分かかりました)
私としては糖尿病が落ち着いた今こそ血小板減少症の治療を行いたいと思っておりますが、主治医はステロイドの使用に消極的のようです。
一様ではないと思いますが、血小板減少症でステロイドを使用する場合、どのくらいの量をどのくらいの期間使用するのが一般的でしょうか?また、糖尿病のネコにステロイドを使用する場合の注意点をお教えください。
どうぞ、よろしくお願い致します。
※血小板数の推移(μl)
11/7 153,000
11/9 186,000
12/17 269,000
1/24(今回) 13,000
注)1/24は別の病院での結果です。
※血小板以外の血球
WBC,RBC,HGB、HCTは常に正常値です。
ただ以下の3点が12/17時点において異常値でした。
MCV 61.2(基準値39~55)
MCH 18.5(基準値12.5~17.5)
MCHC 30.2(基準値32~36)
我が家の愛猫さん ( 北海道 / 女性 / 25歳 )
回答:1件
Re:糖尿病のネコに対するステロイド投与について
今回の血液検査のような数値でしたら血小板低下症と診断し、その鑑別診断を行うべきだと思います。
血小板の低下は様々な原因で起こります。採血に1-2分かかったことから、もしかしたら血小板凝集が起こり低値となってしまう場合もあります。
血液検査は数値だけでなく、顕微鏡検査(鏡検)も重要です。実際にその動物病院でも実施していると思いますが、塗抹鏡検の結果も合わせて判断すべきと思います。その上で血小板の低下が見られたのであれば、やはり画像診断(X線検査・超音波検査など)と骨髄生検を組み合わせて診断することをお勧めします。
猫では免疫介在性の血小板減少症は犬ほど一般的ではなく、二次性に発現することが多いです。一般状態が良好とのことですから、免疫介在性の血小板減少症と診断してからステロイド使用を検討してもよいかと思います。ステロイドの効果がない原因の場合もありますし、本当にステロイド使用が適切かどうかは現状では判断出来ません。
また、糖尿病を持つ猫へのステロイド投与は慎重に判断しなければなりません。ステロイド投与が糖尿病の増悪を引き起こす可能性はかなり高く、ステロイド性の糖尿病なども存在します。
今回のケースが仮に免疫介在性だとしたらステロイドではなく別の免疫抑制剤を使用するべきではないかと思います。また、免疫介在性の血小板減少症の場合であれば生涯免疫抑制療法をする場合もあり、一般的にどのくらいの期間使用するかというのはなく、その患者の状態に応じた使用をします。免疫抑制剤は高価な薬でもありますので、今後の治療に関してかかりつけの獣医師とよく相談してください。
評価・お礼
我が家の愛猫さん
2013/02/02 12:55●●先生へ
ご多忙の中、詳細にご回答いただきまして誠にありがとうございます。
今後は主治医と相談して治療に専念致します。
(現在のポイント:-pt)
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