対象:矯正・審美歯科
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袋 晃子
歯科医師
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最終的な調整が必要なケースが多いです。
こんにちは群馬県前橋市歯科ラブアンドティース院長の袋 晃子です。
インビザラインによる矯正は、着脱可能な透明マウスピース(以下、「アライナー」と記す)をはめることで矯正力が発揮され、歯が徐々に動いて行く治療です。 「クリンチェック」と呼ばれる3次元シミュレーションソフトを通じ、コンピュータ画面上で治療計画を策定し、治療完了に至るまでのアライナーの必要個数、形状が決定され、治療開始前にすべてのアライナーが一度に製造される点に独自性があります。
メリットとしては手作業で作製されるマウスピース装置などと比較して、コンピュータ上で歯を動かし製作するため、治療期間が正確に計算できます。コンピュータ上のCAD/CAM技術を融合させることにより、歯科医師が決定した治療計画がアライナーの製造工程に精緻に反映され、手作業の場合のような製作担当者の技量による差異が生じません。
デメリットとしてアライナーによる方法は、すべての症例に適応する方法ではなく、またこれのみでフィニッシュできない(しっかり咬み合う終了型にならない)症例もあります。その場合でも従来の固定式の装置をつける期間を大幅に短縮をする目的でこの装置を使うこともできます。
インビザラインは精度が高いため、治療の費用も他のマウスピースの方法と比べると若干高めですが、最終的な調整にきちんとした治療をすることが前提のドクターにしかライセンスがおりませんので安心して治療を行うことができると思います。
ビデオなどについては
http://www.owl.gr.jp/treatment/02_03.html
からどうぞ
福井 只美
歯科医師
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詳しくご説明します。
インビザラインを含めて、マウスピース様の装置で治療できるものは
ごく限られた範囲のデコボコだとお考えください。
矯正治療には歯を抜いてならべないと歯を並べる場所のない患者さんと
歯を抜かなくてもわずかな拡大によってその場所を確保できる場合とがあります。
ご検討されている装置は後者にしか適応できないものです。
歯を抜いて排列するか?抜かずに排列するか?は
装置によって左右されるものではありません。
歯の角度や横顔、口元、骨格や模型計測を通じて
専門的な知識のある矯正医がその患者さんにあった装置を
希望を考慮に入れながら判断するものです。
インビザラインなどマウスピース様の装置が万能と錯覚するような
テレビなどの報道もありますがそうではありません。
どうやって治療していくかを大まかに説明しますと
まず歯型を取ります。動かしたい歯を少し模型上でづらします。
実際には模型を切って並べると思っていただいてもいいです。
それをもとにマウスピース様のものをプレスして作ります。
それを装着すれな歯がその位置に移動していきます。
何度か作り直して目的の歯並びを得ることができます。
したがって大きく歯を動かす必要のあるものには向きません。
私は矯正治療後の後戻り程度なら良いと思いますがそれ以上はお勧めしていません。
もう一つの理由は、通常、矯正治療(ブラケット)を装着した治療中に
ゴムを上下の歯にご自身でかけていただいて目的の位置に歯を移動させたり
緊密な咬合を得ると言ったことをします。
ゴムの使用は一般的なものだとお考えください。
そういったことができないのです。
私も以前患者さんから相談を受けたことがあります。
まとめますと
メリットは見えないことです。
デメリットは治療できる症状が限られます。
痛みに関してどの矯正器具を使用しても変わりません。
それは歯に加えられる最適な矯正力と言うのは装置によって変化するものではないからです。痛みは客観的に計測するツールがありません。その人の感じ方によります。痛くないという人もいますし、そうでない方もいます。
上記ことを矯正治療の判断に加えていただけると幸いです。
補足
私の回答はマウスピース様の装置全般的な事に対するお答えになっています。インビザラインの作り方作用に関しては前にお答えになっている先生のご回答が詳しいです。
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