対象:新築工事・施工
回答数: 1件
回答数: 2件
回答数: 1件
住居新築を予定している者です。
「木造軸組+セルロースファイバーでの充填断熱」を前提に考えています。
担当の建築設計事務所の設計士さんからは、(内側に防湿シート張りをしっかり施工すれば、構造用合板であっても壁内結露の可能性は少なくなる)とコメントされています。
@ケナボードが生産中止となった今、お勧めの耐力面材はどんなものがあるでしょうか? モイスは高額と聞いています。MDFのハイベストウッドをとある工務店から勧められた経験もありますが、実際、如何でしょうか?
@また、その場合、延床45坪2階建>の規模での、構造用合板を使用した場合との概算差額も気になっています。
ご教示頂ければ幸いです。
StingEBTGさん ( 北海道 / 男性 / 44歳 )
回答:3件
耐力面材について
横浜の設計事務所です。
北海道は、関東などと違って当然冬は寒い上に室内は関東などより暖かくする
習慣があると聞きます。
そうすると躯体内結露に関する予防措置は他より厳しく考えるべきです。
高断熱住宅は北海道から広まりましたが、当初は結露被害が多く見られたそうです。
繊維系の断熱材は、室内の空気が躯体内に侵入しないようにほんとにガッチリ
防湿シートを張り詰めなければいけません。
いくつか吸湿性をうたっている繊維系断熱材もありますが、排出方法や吸湿限度
を考えるとそれだけでは、特に寒冷地ではあてにはできないでしょう。
木軸工法では、どうしてもきっちり張り詰める事が難しい部分があります。
どのようにそれをするかきちんと聞いてみてください。
もし、不安であれば現場発泡ウレタンや外断熱がいいと思います。
結露などの水濡れに強い耐力面材としては、木質系以外の材料のもので
ダイライトなどもあります。防火性能も強いですが、釘の保持力が弱く構造用
合板に比べると割れやすいといったマイナス面もあり、一長一短です。
モイスは室内用ではなかったかと思います。(記憶違いでなければ)
いずれにしても、結露をおこさない事が大事です。
断熱材の費用や面材の費用も含めて、よく設計者と話し合ってください。
<あーす・わーくす http://office-ew.com>
評価・お礼

StingEBTGさん
2012/07/19 15:24詳細なご教示ありがとうございます。
新居ですが、私自身の本サイトでの表示が北海道在住のままになっており、混乱を招いてしまったと思います。実は、自宅は関東(次世代省エネルギー基準の地域区分4)に新築します。
私側からの情報提供不足で申し訳ありませんでした。
透湿抵抗が外界に向けて低くなるような部材の組み合わせを選択すれば、吸湿作用のあるセルロースファイバー等の場合は、壁内側に防湿シートは張らなくても躯体内結露・壁内結露は生じない、、、というような情報を目にしたことがあります。
この点は如何でしょうか?
小松原 敬
2012/07/19 16:26構造用合板などの面材を使う場合は透湿性があるとは思えないので
私自身としては懐疑的です。
筋交いのみで構造用の面材を使わない場合や、面材を使う場合は何かしら
放出先として穴を開けるとか必要な気がします。
しかしながら、私はスケルトンリフォームなどの設計もするので古屋の
解体に立ち会ったりしますが、関東近辺では躯体が腐るほどの結露は
あまり見たことありません。
そういう意味ではある程度、地域性というのは加味できるとは思います。
もちろん、古い家なのでそもそも断熱・気密性が充分ではないというのも
あったのかもしれませんが。
私自身の設計では、必ず結露防止の仕様は欠かしません。
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
富士北山の木で家を建てませんか
富士の裾野で育った産地直送の天然乾燥無垢材を使って、エコで健康的な家造りをしませんか。無垢材対応金物工法・特殊ビスによる5倍耐力壁で、耐震等級3でありながら風と光が通る大開口をもつパッシブデザインの家がリーズナブルに建てられます。
小松原 敬が提供する商品・サービス

竹中健次
建築家
-
外断熱
竹中建築計画工房の竹中健次と言います。http://www.k-takenaka.com/
個人的な意見として。
外壁・屋根・巾木を含めて外断熱が良いと考えます。
構造用合板+スタイロホームorネオマホーム+外通気+仕上げ材
構造用部材に関しては,在来の木軸が信頼性があると思われます。
新しい構造材は,この30年で色々でていますがほとんどが消えて亡くなっています。
上記の物に関しても,内部結露等により性能が低下すると思われます。
紙質系・チップ系にしても,水分が加わると著しく性能を低下させます。
上記材料を水につけていただければ答えは一つです。
浸透性の防湿シートなど良い製品も出ていますが,かえって木材の蒸れの原因を作る可能性は否定出来ません。含水率で表記されるように木材などの建材には水分が含まれています。
地産地消の木を使用するのが気候風土に合った一番の物ではないでしょうか。
評価・お礼

StingEBTGさん
2012/07/19 15:18新居ですが、私自身の本サイトでの出身表示から、北海道ということで、外断熱をお勧め頂いた経緯があるのでしょうか。
…実は、自宅は関東(次世代省エネルギー基準の地域区分では4)に新築します。
その点で私側からの情報提供不足で申し訳なかったのですが、早々のご回答ありがとうございました。
参考にさせて頂きます。

吉田 武志
建築家
-
耐力面材種類
こんにちは。
栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームを行う工務店 ヨシダクラフトを経営しています。吉田と申します。よろしくお願いします。
耐力面材の種類による壁体内結露の可能性については、構造用合板であっても、室内側に気密シートを貼り、外壁下地に透湿防水シートを貼れば、合板が湿気でだめになったり、壁体内結露する心配はほとんど無いと思います。
ちなみに私は、外壁仕上げ材との関係から、耐力面材はダイライトMSを使っています。使っている理由は、外壁仕上材と断熱材、石膏の組み合わせで、防火関係の法規をクリアできるからです。ガルバリウム鋼板外壁とダイライトMSの組み合わせで、街中の準防火地域でも、外壁下地に石膏ボードを貼ることなく、防火認定を取れているからです。
評価・お礼

StingEBTGさん
2012/07/25 14:31ご教示ありがとうございました。
やはり施工精度で左右される、、、ということでしょうか。
施主として嫌みな程に目を光らせるのも現場にとっては迷惑でしょうし、、結局のところは専門外なので分かりませんし、最終的には、施工監理もして下さる建築士さんと工務店側の誠意にある意味縋ることになるな、とは思っています。
この度はありがとうございました。

吉田 武志
2012/07/25 17:00評価頂きありがとうございました。
耐力面材に構造用合板を使うのは普通です。
構造用合板は、室内側に気密シートを貼り、外壁下地に透湿防水シートを貼れば、合板が湿気でだめになったり、壁体内結露する心配は無いと思います。
施工精度というオーバーなものでなく、普通に施工してあれば大丈夫です。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A