対象:新築工事・施工
耐力面材について
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横浜の設計事務所です。
北海道は、関東などと違って当然冬は寒い上に室内は関東などより暖かくする
習慣があると聞きます。
そうすると躯体内結露に関する予防措置は他より厳しく考えるべきです。
高断熱住宅は北海道から広まりましたが、当初は結露被害が多く見られたそうです。
繊維系の断熱材は、室内の空気が躯体内に侵入しないようにほんとにガッチリ
防湿シートを張り詰めなければいけません。
いくつか吸湿性をうたっている繊維系断熱材もありますが、排出方法や吸湿限度
を考えるとそれだけでは、特に寒冷地ではあてにはできないでしょう。
木軸工法では、どうしてもきっちり張り詰める事が難しい部分があります。
どのようにそれをするかきちんと聞いてみてください。
もし、不安であれば現場発泡ウレタンや外断熱がいいと思います。
結露などの水濡れに強い耐力面材としては、木質系以外の材料のもので
ダイライトなどもあります。防火性能も強いですが、釘の保持力が弱く構造用
合板に比べると割れやすいといったマイナス面もあり、一長一短です。
モイスは室内用ではなかったかと思います。(記憶違いでなければ)
いずれにしても、結露をおこさない事が大事です。
断熱材の費用や面材の費用も含めて、よく設計者と話し合ってください。
<あーす・わーくす http://office-ew.com>
評価・お礼
StingEBTG さん
2012/07/19 15:24
詳細なご教示ありがとうございます。
新居ですが、私自身の本サイトでの表示が北海道在住のままになっており、混乱を招いてしまったと思います。実は、自宅は関東(次世代省エネルギー基準の地域区分4)に新築します。
私側からの情報提供不足で申し訳ありませんでした。
透湿抵抗が外界に向けて低くなるような部材の組み合わせを選択すれば、吸湿作用のあるセルロースファイバー等の場合は、壁内側に防湿シートは張らなくても躯体内結露・壁内結露は生じない、、、というような情報を目にしたことがあります。
この点は如何でしょうか?
小松原 敬
2012/07/19 16:26
構造用合板などの面材を使う場合は透湿性があるとは思えないので
私自身としては懐疑的です。
筋交いのみで構造用の面材を使わない場合や、面材を使う場合は何かしら
放出先として穴を開けるとか必要な気がします。
しかしながら、私はスケルトンリフォームなどの設計もするので古屋の
解体に立ち会ったりしますが、関東近辺では躯体が腐るほどの結露は
あまり見たことありません。
そういう意味ではある程度、地域性というのは加味できるとは思います。
もちろん、古い家なのでそもそも断熱・気密性が充分ではないというのも
あったのかもしれませんが。
私自身の設計では、必ず結露防止の仕様は欠かしません。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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